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フィールド情報 SPECIAL FORCE 静岡県・焼津市。静岡で唯一のまともなフィールド。会員制(入会金200円) インドア専用,40mx40mほどのフィールドだが、横に30mの室内シューティングレンジを備えている(利用料はタダ) レンタル、消耗品販売あり。有料で充電もできる。 遮蔽物多数、中2Fあり。元はドッグだったのでフィール奥の海水に注意。 定例会は昼食付き。イカした看板が目印です! フィールド“OPS” 東京・稲城。我等がホームフィールドに取って代わるかも? 新しく、遮蔽物は少ないが管理はしっかり。 坂のフィールド。消耗品販売と昼食用意あり、自販機なし。(飲み物の販売はあり) 迫撃砲(ゴルフボール)の危険あり?ファーに注意。 ルート SPF GAME FIELD 我等がホームフィールド、整備と設備の無さは圧倒的 第一フィールドは沼、滑落注意 第二フィールドは風雲たけし城 サバイバルゲームフィールド ユニオン メインフィールドはバランスの取れたゲームフィールド、遮蔽物が多い、レンタル、消耗品販売もあり。 サバイバルゲームNO9 高低差が大きく、ブッシュが厚いフィールドが特徴 レンタル、消耗品販売もあり。 BB-JUNGLE 24時間耐久のフィールド、広大、迷大人注意、高低差あり。 レンタル、消耗品販売もあり。 SPLASH 西フィールドはブッシュが非常に厚い、迷路状態。 東は知らん。 2階建てインドアフィールドあり。 レンタル、消耗品販売もあり。 BLAM インドアフィールド、弾で滑る。 2階は無い、遮蔽物が簡単に移動するので困る。 貸切ではないのでローテーション制、雨の日は屋外フィールドから人が流れてくるので待ち時間が長い。 初速制限注意(0.8J) レンタル、消耗品販売もあり。 デザートストーム川越 今度行ってみたい マルサバ 千葉のインドアフィールドです。 シマックス 印旛沼周辺のフィールド多いなほんと シューティングレンジ SPECIAL FORCE レンジ長約30m、幅約15mの屋内無風のシューティングレンジです。 夜間は照明を点けてくれます。使用前に受付に寄ってください。 椅子を持っていくと吉。 会員制/利用料無料 ASOBITCITY レンジは7Fに3レーン有り、利用申請は6Fレジにて。 30分/525円 60分/1050円 こちらは閉鎖されました。 TARGET-1 ECHIGOYA新宿店の3Fに有る。10mレンジ3レーン、5mレンジ2レーン。 20分/600円(5m・非会員)700円(10m・非会員) 60分/1700円(10m・非会員) MOVE 15mレンジ2レーン。詳細不明。 30分/500円
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【作品名】機械どもの荒野 【ジャンル】小説 【先鋒】スナーク 【次鋒】ギガース 【中堅】大型ジープwithタケル,カーシャ,鴉 【副将】ワイヴァーン 【大将】ユニコーン 【名前】スナーク 【属性】機械 【大きさ】灰色の箱にキャタピラを付けたような大型ジープ並みの大きさ 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の車並み 【名前】ギガース 【属性】機械 【大きさ】10m以上はあるクレーン車のような形状 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応のクレーン車並み 【名前】大型ジープ 【属性】大型ジープ 【大きさ】 【攻撃力】 【防御力】 【素早さ】大型ジープ並み 【備考】タケル:鍛えた成人男性、12,7mm機関銃(最低でも1000発以上撃てる)の発射担当 カーシャ:鍛えた成人女性、バズーカ砲(最低でも5発は残弾がある)の発射担当 鴉:成人男性、運転担当 【名前】ワイヴァーン 【属性】飛行戦闘機械 【大きさ】推定十~十数m前後の大きさの機械。 翼を下げた鳥やエイのような形の数m程の胴、 尾にあたる部分は胴の三倍近い長さの板状になっている。 【攻撃力】 炎の矢:光(ビーム?)を発射、着弾すると爆発と火柱があがる。 鉄筋コンクリ壁を砕き、高層ビルを二発で倒壊寸前に、 老朽化ぎみの高層ビルなら一発で倒壊させる。 射程数百m、速度は数十mを一瞬程度。 数百m先に放った直後に急ハンドルを切られると 全速力で逃げる近未来のジープにギリギリ避けられた。 【防御力】大きさ相応の戦闘機械並。 12,7m機関銃を数百発ぐらい撃ち込まれて撃墜された。 【素早さ】全速力で逃げる近未来の大型ジープに余裕で追い付く程度の速度で飛行可能。 反応は常人並み。 【長所】飛行している。 【短所】飛行しているのに回避が異様に低い。大勢集まってこそ力を発揮する。 【備考】機械知性体が操作していて、人が操縦するようにできていない。 水素燃料で動いている。 【名前】ユニコーン 【属性】戦車、 戦闘機械 【大きさ】全長十メートル前後、幅五メートル近く?の戦車 【攻撃力】キャノン砲:ユニコーンのような一本の、高初速で弾丸を放つ長砲身のキャノン砲。 砲塔を旋回させて前後に射撃可能。威力や射程は戦車砲並み 数キロ先を走る車両に当てた。 【防御力】機関銃は効かない。バズーカも効果無し。 バズーカで倒すなら三十メートル以内に近づいて、装甲の薄そうな所を狙って 運がよければ倒せるかもしれない、らしい。 【素早さ】近未来の大型ジープより弱冠遅く、並走しているとじわじわ抜かれる。 反応は常人並 【特殊能力】核燃料エンジンで動いているので航続距離十二万キロ以上を持つ。 レーダー:暗闇でも周囲を把握できる。 【長所】無人戦車であること。 【短所】車体に張り付かれると何もできない。大勢集まってこそ力を発揮する。 【戦法】距離を取りながらキャノン砲。 【備考】機械知性体が操作している。 人が操縦するようにできていない、なので内部空間はほとんど無い。 (メンテ用の数メートルの空間はある) 参戦 vol.81 120-121 vol.100 185 :機械どもの考察:2011/04/07(木) 11 08 45.69 ID fU4M7Jlv 機械どもの荒野考察 戦車周辺か ○○バトルフィールド1942、サドンストライク 【先鋒】戦車負け 【次鋒】戦車負け 【中堅】腕前の差で勝ち 【副将】機動力差勝ち 【大将】キャノン砲勝ち ×RAMPART 【先鋒】弾負け 【次鋒】弾負け 【中堅】耐えられ弾負け 【副将・大将】まあ勝ち こっから上は中堅が勝てるとは思えないなぁ >RAMPART>機械どもの荒野>サドンストライク vol.113 326 :格無しさん:2014/02/15(土) 21 32 32.92 ID hPplIKNH World of Tanks 考察 戦車×5なので戦車の壁から ○○サドンストライク、バトルフィールド1942 【先鋒】~【大将】性能差勝ち 機械どもの荒野:あちらの考察では下二作品との中堅戦で戦車(軍人)に腕前勝ちとなっているが ルールでは軍人>…>鍛えた人間なので、反応負けていると思う ジープは戦車砲喰らえばまず即死だと思うので、中堅が負けて サドンストライク、バトルフィールド1942に負け その下のUSAVICHには、先鋒次鋒副将で勝てるので位置はその上か World of Tanks 考察続き ×3LDK要塞山崎家 【先鋒】【次鋒】戦車勝ち 【中堅】調べたらLoweは1940年代初期の物らしい。性能負けか 【副将】ミサイル負け 【大将】特殊電子破壊銃負け これから上はサドンストライク、バトルフィールド1942の結果と同じだろう 3LDK要塞山崎家>World of Tanks>サドンストライク>(戦車の壁)>機械どもの荒野>USAVICH 327 :格無しさん:2014/02/15(土) 21 35 29.28 ID hPplIKNH 作品抜け。正しくは 3LDK要塞山崎家>World of Tanks>サドンストライク>バトルフィールド1942 >(戦車の壁)>機械どもの荒野>USAVICH
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【 ~『フィールド効果』~ 】 「ダンジョン」や「ポケモンジム」のフィールドが持つ特殊な効果。 「ダンジョン」であればそのダンジョンに住む『野生』、『ヌシ』ポケモンに有利な効果が 「ポケモンジム」であれば、そのジムで扱っているポケモンに有利な効果、またはそのジムリーダーに有利な効果を発揮することが多い。 また、同じダンジョンであっても、住んでいるポケモンや環境の差によって変化する。 人が立ち入らないような奥地であれば、今まで知っていた効果とは違う、恐ろしい『フィールド効果』を発揮することもあるかもしれない………。 ジム ◆《 -ハクダンジム/シャッターチャンス!- 》 フィールド効果: 場に出た時、T終了時まで自身の「回避」が低下(0.67倍)する。 ◆《 -シャラジム/生命爆発- 》 フィールド効果: ポケモンの能力値が上昇した時、中確率で体力を1/8回復する。 ◆《 -ヒヨクジム/誓いのフラワーアレンジメント- 》 フィールド効果: 「草」ポケモンが場に出た時、場を2Tの間「グラスフィールド」状態にする。 戻る
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草原 王城前 枯木地帯 魔王城 山岳地帯・高原地帯 海底神殿 滝 海底門 天空神殿 砂漠 遺跡 ピラミッド 監獄 遺跡前 森・祭壇 火山 溶岩の魔王城 氷原 氷神殿 雪山 沼地・霧の沼 荒地 神殿 広場 渓谷 山中腹 鬼岩島 幽霊船 大竜巻 迷いの森 水晶の洞窟 ブブを入手するとSHOPでブブ観光ガイドを5000Gで買えるようになる。 魔王ベルゼブブを所持している間は読めるようになる。 + 内容について 序章〜第7章に加え、水晶の洞窟などを含むフィールドについての解説と、ロボ壱式採掘型のEX技で採掘できるアイテムが記されている。 しかし、採掘アイテムはそのアイテムを所持していないと表示されない。 また、採掘したとしても勝たなければ入手出来ない。 草原 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 金のかけら 狂いコンパス + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 3-6 無印 スライム スライム スライム ロル ライジイ ミミトシシ アヴァドン ヨーナシ ヨーナシ ヨーナシ (レア) 7-9 夕 ベロ ドーシュ 破戒僧キク スライム・ドラゴン カブト クワガ ライジイ 召喚士キク ケツアル ロレル 魔導師ジョンガリ ゼロ スライム スライム・ゴールド スライム・シルバー ブルゴン 踊り子ロレル 赤の王女 風魔の零 弩使いドーシュ 雷鬼ナルカミ ロボ参式 火炎召喚士ヒート はぐれ勇者クルド 太竜のタマゴ ムシュフ ベヒモス (レア) 10-12 夜 吟遊詩人キドリ 弩使いドーシュ 祭司キキク アメト 踊り子ロレル 悪魔デメララ スライム・マナ スライム・マナ スライム・マナ 1 3-6 無印 クロドラゴン シーサー ロボ零壱式 7-9 夕 ロボ零弐式 アルカ ファヴ ロボ参式QQ型 ロボ壱式 ロボ弐式水陸両用型 魔法少女マジナ 炎獣ヌエ バチ 夜 バト アルカード バト 10-12 夜 マジカルマジナ 惨将キリカマー 狙撃手ロビン 知将バーチ アルカード 炎獣ヌエ ケツアルカトル 狙撃手ロビン ブルーマジシャン マジカルマジナ 幻獣ディアケロス ケツアルカトル (レア) 2 条件 夕 (BOSS)英雄ジャンヌ 3 3-6 無印 イナリ 魔法騎士マジカ カッパ カラス 魔法騎士マジカ ツチ 夕 ツチ 竜騎兵レオン メドゥシアナ 7-9 夕 ヤコ アスタ オロツチ カッパ 天馬ユニコーン 魔法騎士マジカ ツチ ヤマト オオオロチ 10-12 夜 雷獣ヌエ 魔導騎士マジカ 竜騎士レオン カルラ ヤマト 天馬ユニコーン 天馬ユニコーン 魔導騎士マジカ 舞将アゲハ 条件 夜 (BOSS)月風魔 4 3-6 無印 シルフ ピート ノーム コッコ 召喚士キカ シルフ 7-9 夕 フルド ヴァル 商人アリ コッコ 重装騎士クラン 大商人アリバ 10-12 夜 霊媒師キキカ 大商人アリバ フルドフォルク 大商人アリバ 聖騎士クフリン 重装騎士クラン 闇騎士ゲボルグ メタトロン 聖騎士クフリン 条件 夕 (BOSS)ジェネラル・バルト 5 3-6 無印 ブブ モアイ ロボ壱式採掘型 夕 モアイ 盗賊ユライ ロボ壱式採掘型 7-9 夕 ハーピー モアイ 小赤鬼 夜 ロボ壱式採掘型 赤鬼 ハルピュイア ハーピー トール ラファエル (レア) 条件 夕 (BOSS)大将軍カブト 6 3-6 無印 白竜のタマゴ ダイヤ パドラ (レア) 夕 パール 獣戦士ライオ キャミネコ 夜 シャックル 黒騎士エッジ ミラ 7-9 夕 パドラ 大僧侶クリフ 聖堂騎士長ユーグ 夜 カーミラ 僧侶クリフ キャミ ミラ 聖堂騎士長ユーグ ホワイドラゴ ミラ 百獣戦士ライオ ジャックランタン (レア) 王城前 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 3~6 無印 ケロゴン(赤) マジシャン ヴォルド ジバクガエル 召喚士キク マト スライム 戦士タンタ ケロゴン(赤) チビドラゴン 魔法使いジヨン ウサヌシ ベヒ パズ ロボ弐式-ジャンク タマゴン 戦士タンタ ケロゴン(赤) (レア) (BOSS)赤のプリンセス 7〜9 夕 ジバクガエル アヴァドン ジバクガエル プチドラゴン レッド・マジシャン 正騎士アーサー ラクシャーサ 吟遊詩人キドリ 黒騎士ゲボルグ ベヒモ アシユラ ドラン 赤の王女 スフク アメト ヴォルド 黒騎士ゲボルグ 黒炎の戦士バーン ロボ弐式-ジャンク 悪魔剣士パズズ 狂戦士ラクシャーサ 夜 (BOSS)ダムキナ 10〜12 夜 正騎士アーサー 火炎の騎士バーン 白騎士クフリン 祭司キキク 王子マルドク 風のジーク 踊り子ロレル 勇者クルド ブルドゴン シロガネ 黄金の騎士アーサー 白騎士クフリン (レア) 火 暗黒司祭ジョンガリ 黒騎士ゲボルグ 狂戦士ラクシャーサ 悪魔デメララ アシユラ 死神モート 狂戦士ラクシャーサ 悪魔剣士パズズ 死神モート 蛇竜のタマゴ アヴァドン 太竜のタマゴ (レア) 条件 夜 (BOSS)赤のエンプレス 火 (BOSS)呪師ツクヨミ (BOSS)破壊神マハデーヴァ (BOSS)覇将ネルガル (BOSS)狂王マルドク 1 条件 夜 (BOSS)アポロン 枯木地帯 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 竜のフン 呪液 メソタニアの宝珠 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 3~6 無印 ドラコッコ ロボ弐式 ベヒ スライム・ドラゴン デメラ ベロ ミミトシシ 炎の戦士バーン 戦士タンタ チビドラゴン はぐれ勇者クルド ロル 鳥竜のタマゴ 銀竜のタマゴ 水竜のタマゴ(レア) (BOSS)プチドラゴン 遠景 (BOSS)死神王モート 7〜9 夕 ロボ弐式 マジシャン 黒魔法使いジヨン ウサミコ ドラン ヴォルド ジーク 炎の戦士バーン 戦士タンタ マト スライム・マナ ウサヌシ レッドゴン 白騎士クフリン 祭司キキク 風のジーク 勇者クルド 炎の召喚士ヒート 夜 (BOSS)瑞獣カイチ 遠景 鳥竜のタマゴ 猛将カブト ケツアル (レア) (BOSS)レッドドラゴン 10〜12 夜 ムシュフ ブルドゴン ベヒモス 風魔の零 猛将カブト 勇将クワガ ロボ参式 ケルベロス レッド・マジシャン (BOSS)聖獣キリン レッドラゴ 火炎の騎士バーン レッド・マジシャン 遠景 (BOSS)重竜ベヒモス (BOSS)怒る蛇ムシュフシュ (BOSS)ゴールドドラゴン (BOSS)テアマト 条件 夜 (BOSS)プロトタイプcodeⅢ (BOSS)老将エンキ 1 3~6 遠景 (BOSS)幻獣騎士ケルー 魔王城 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 7〜9 - (BOSS)魔王ムウス 10〜12 - (BOSS)魔王リヴィエール 条件 - (BOSS)赤の女王 1 3〜6 - (BOSS)死神グリム 7〜9 - 黒竜のタマゴ アルカード ファヴ (レア) 条件 - (BOSS)ドラキュラ - (BOSS)魔界の門番ダンテ - (BOSS)堕天王サリエル 3 3〜6 - (BOSS)魔公爵アスタロト - (BOSS)ダッキ 7〜9 - (BOSS)女帝メドゥーサ 条件 - (BOSS)雷神インドラ 4 7〜9 - (BOSS)炎竜サラマンダー 条件 - (BOSS)勇者タンタ 5 条件 - (BOSS)魔王ベルゼブブ 山岳地帯・高原地帯 上が山岳、下が高原。 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 炭 鉄くず 朽ち地図 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 7〜9 山岳 (BOSS)魔獣ギリメ 高原 (BOSS)魔獣クイックシルバー 10〜12 山岳 (BOSS)ブルードラゴン 条件 山岳 (BOSS)シルバードラゴン 1 7〜9 高原 魔法少女マジナ 幻獣モノケロス 狙撃手ロビン (レア) (BOSS)ビャッコ 10〜12 山岳 (BOSS)暗黒竜ファヴニール 3 10〜12 山岳 (BOSS)竜帝ファンロン 海底神殿 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) もくず 人魚のヒレ 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 3~6 無印 ウニー 泡魔法使いポワン ゴバクガエル リムゴン サリエル キュピィ 広場 タツドン 剣士ダンテ ブリュー カメのタマゴ 剣士ダンテ ヤドカメ (レア) 7〜9 広場 狩人ロビン 剣士ダンテ ブリュー コッパミジンコ 魔剣士ダンテ 魔海兵ブリュー 10〜12 無印 (BOSS)魔王アズール (BOSS)魔海将フィスカ 広場 魔剣士ダンテ 棘騎士サエザー グソクガメ 条件 無印 (BOSS)泡魔導師ポワン 無印 (BOSS)邪神アズール 5 3〜6 広場 プチーカ クラーケン プチーカ 10〜12 広場 プチーカ クラーケン プチーカ 条件 無印 (BOSS)魔海の守護者ポワン 広場 (BOSS)魔海の番人ダンテ 滝 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 懐中時計 魔法の貝がら + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 3〜6 無印 ウニー ロボ壱式 プチクラブ キュピィ ブリュー クロドラゴン グリ フリート 魔法少女マジナ 7~9 無印 ゴバクガエル 水の戦士フロウ シーサー 夕 狩人ロビン 水の戦士フロウ キリカマ カブトガメ ウリエル サエザー サエザー キリカマ バチ ブリュー 死の剣士キドリ 知将バーチ フリート ケツアルカトル ブリザゴン 遠景 (BOSS)仙竜ゲンブ 10〜12 無印 コッパミジンコ ソラクジラ コッパミジンコ 夕 アルカード ジークフリート 魔海兵ブリュー 夜 幻獣戦士ケルー 魔剣士ダンテ 惨将キリカマー グソクガメ 幻獣戦士ケルー ロボ参式QQ型 ケツアルカトル 死の剣士キドリ マジカルマジナ 炎獣ヌエ 邪天使サリエル 棘騎士サエザー 遠景 (BOSS)ブルードラゴン (BOSS)棘竜ゲンブ 遠景夜 (BOSS)クリア・ブルードラゴン 条件 夕 (BOSS)ロボ零参式 夜 (BOSS)流水の騎士フロウ (BOSS)ロボ零四式 (BOSS)ロボ零式 海底門 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 海竜神のひれ きれいなヒレ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 3〜6 無印 コタコン 水の戦士フロウ ケロゴン(青) プチクラブ ケルー ヤドカメ グリ サエザー プチクラブ ウニー ゴバクガエル コッパミジンコ ブリザー サエザー ギョ 海竜のしずく 水の戦士フロウ リムゴン (レア) 遠景 (BOSS)カニクラブ 7〜9 無印 リムゴン 泡魔法使いポワン スライム・アビス ケルー レヴィア グソクガメ 夜 ギョギョ 魔海兵ブリュー 魔海魚ブブリ 遠景 (BOSS)レヴィアタン (BOSS)海竜ストリームドラゴン 10〜12 無印 ギョギョ ブルーマジシャン 魔海魚ブブリ 夜 トリムゴン ブリザゴン レヴィア コタコン オータコン コタコン トリムゴン 魔海王タツドン レヴィア 天空神殿 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 7〜9 - キュピィ 邪天使サリエル キュピィ 条件 - (BOSS)聖天使ウリエル (BOSS)聖天王ウリエル 10~12 キュピィ 力天使デナミス ウリエル 10〜12 - 狂将タガメ ミカエ 青魔導シシ 4 7〜9 - 重戦士クラン アテナ 商人アリ (レア) - (BOSS)堕天使ルシフェル 条件 - (BOSS)女神パラスアテナ 5 7〜9 - (BOSS)大天使ミカエル 10〜12 - ラファエル サンダルフォン ガブリエル 6 3〜6 - (BOSS)光の戦士ダイヤ 7 3〜6 - 汚れたタマゴ ワルキューレ グズリ (レア) 7〜9 - 汚れたタマゴ 戦乙女ワルキューレ グズリュー (レア) 砂漠 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 金のかけら 炭 鉄くず もくず 朽ち地図 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 3〜6 無印 ガラネズミ 銃士ダルタ ケロゴン(黄) スライム・フレア 魔銃士ダルタ ガラネズミ 7〜9 夕 ランチュラ 銃士ダルタ ジャンヌ タガメ ランチュラ スライム・フレア ケロゴン(黄) 赤魔導ミミ 剣闘士タクス サソーピ サソーピオン サソーピ 竜のズコツ アヌビス ボーンド (レア) 10〜12 夜 砂縛のランチュラ 幻銃士ダルタン スフク・ナイル 恐竜戦士ステゴ 魔幻銃士ダルタン 狂将タガメ 条件 夜 (BOSS)魔人イフリート 3 3〜6 夕 メドゥシアナ ファファン ツチ 7〜9 夕 メドゥシアナ ファンロー オロツチ 金竜のタマゴ 暗黒竜騎士レオン ファファン (レア) 10〜12 夜 キュピィ・怒 ロボ四式 キュピィ・怒 (レア) 4 7〜9 夕 地獄の戦士ドクロ 召喚士キカ 商人アリ 5 7〜9 夕 モアイ ヘイムダル 大泥棒ユライ 遺跡 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 3〜6 - (BOSS)古神兵サルベージ - (BOSS)大神官イムホテプ 10~12 - (BOSS)魔王サッカーラ 条件 - (BOSS)獄長牛頭馬頭 - (BOSS)邪神サッカーラ ピラミッド 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 渇きのリング すなのかけら + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 3〜6 無印 プチジゴク マミー ベージ サソーピ ジャンヌ プチジゴク ボーン ランチュラ スライム・アース 岩竜のタマゴ オオジゴク 竜灰 (レア) ] 7〜9 夕 アッシュ 魔銃士ダルタ マミー サンダル ステゴ アッシュ ガラネズミ 青魔導シシ スフク・ナイル サソーピ 幻銃士ダルタン 砂縛のランチュラ ステゴ ミカエ ボーンドラゴ アッシュ ドクトル ロックドン (レア) (BOSS)ルシフ 遠景 (BOSS)岩竜ロックドラゴン 10〜12 夜 剣闘士タクス イムホテプ 砂獣ヌエ ファヴニ 砂縛のランチュラ サソーピオン 赤魔導ミミ 神官神イムホテプ スフク・ナイル 青魔導シシ スフク・オアシス 剣闘士タクス 魔人ジン 獄卒メズ ロック鳥ルフ アッシュドラン ドクトル ロックドラン (レア) 無印 (BOSS)ラー 監獄 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 監獄の砂 すなのかけら + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 3〜6 無印 バクチガエル 土の戦士ロック ロック ベージ 剣奴タクス サソーピ 7〜9 無印 スライム・アース 剣奴タクス 神官イムー アッシュ イムホテプ 砂獣ヌエ 夜 獄卒ゴズ 獄卒メズ (レア) 10〜12 夜 アッシュドラン 獄卒ゴズ ロックドラン ボーンドラゴ ミカエ オオジゴク 獄卒ゴズ 獄卒メズ (レア) 条件 無印 (BOSS)大地の闘士ロック 遺跡前 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 金のかけら 炭 鉄くず もくず 朽ち地図 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 3〜6 無印 (BOSS)魔神アープ 2 10〜12 無印 (BOSS)暗黒竜ファヴニール (BOSS)スカルボーンドラゴン 2 条件 無印 (BOSS)吸血龍ヴァンプスドラゴン 森・祭壇 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 狂いコンパス 炭 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 3〜6 夕 (BOSS)狙撃名手ロビン 3 3〜6 無印 カラス カッパ メドゥシアナ カラス 竜騎兵レオン ケロゴン(緑) カラス フウジイ ケロゴン(緑) イナリ フウジイ メドゥシアナ 夜 ヤマタマゴ キュピィ・怒 オロツチ (レア) 7〜9 無印 スライム・エアロ 竜騎兵レオン カラステング オロツチ 竜騎兵レオン ヤコ フウジイ アゲハ カラステング 夕 アスタ 魔法騎士マジカ スライム・エアロ アスタ 黒竜騎兵レオン ヤコ 魔法騎士マジカ 黒竜騎兵レオン アゲハ ケロゴン(緑) カルラ オオオロチ アゲハ 竜騎士レオン 風鬼フウハク カラステング 闇のジーク 雷獣ヌエ 夜 カラス ロボ四式 メドゥシアナ (レア) (BOSS)ヤマタノオロチ 10〜12 夜 闇のジーク 暗黒竜騎士レオン 悪魔アスタロ オオオロチ 暗黒竜騎士レオン カルラ カルラ 舞将アゲハ 風鬼フウハク 闇のジーク 悪魔アスタロ 竜騎士レオン 雷獣ヌエ ロボ四式要塞型 風鬼フウハク 魔導騎士マジカ 雨神ミトラ 天馬ユニコーン 悪魔アスタロ セキト ヤマト セキト スサノヲ オオオロチ 祭壇 (BOSS)龍神ククルカン (BOSS)魔王ナナワライ 条件 夜 (BOSS)邪神ナナワライ 祭壇 (BOSS)漆黒の竜騎士レオン 4 3〜6 無印 コッコ マゴラ シルフ 7〜9 夕 重戦士クラン 召喚士キカ フルド マゴラ 霊媒師キキカ コカトリス シルフ 霊媒師キキカ フルドフォルク コッコ フルドフォルク バジリスク 10〜12 夜 バジリスク フルドフォルク コカトリス 5 7〜9 夜 ハーピー ラファエル フェンリル (レア) 火山 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 炭 鉄くず 朽ち地図 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 3~6 無印 ケロゴン(赤) 炎の召喚士ヒート 炎の戦士バーン 夕 (BOSS)竜人ドラン 7〜9 夕 アーサー 火炎の騎士バーン ヴォルドン 夜 (BOSS)ヴォルケイノドラゴン 10〜12 夜 レッド・マジシャン 火炎の騎士バーン 火炎召喚士ヒート (BOSS)ラヴァ・レッドドラゴン 条件 夜 (BOSS)魔戦士タンタ 4 3〜6 無印 ピート 熱戦士アレス ヴァル 炎竜のタマゴ ヴァル ラマンダー (レア) 夕 ノーム 熱戦士アレス マンダー ノーム ヴァル マゴラ マゴラ 召喚士キカ マンダー ピート 黒炎竜の火種 ピート (BOSS)冥界の騎士ドクロ 7〜9 無印 ラマンダー 熱戦士アレス ヴァル ロボ弐式火炎放射型 熱戦士アレス 重戦士クラン ピート 熱剣士アレス サラマンダー ロボ弐式火炎放射型 ヴァルカン サラマンダー 夕 黒炎竜の火種 ダークサラマンダー サラマンダー 熱戦士アレス 近衛隊長バルト 重装騎士クラン 夜 ノーム ゴーレム 地獄の戦士ドクロ (レア) 10〜12 無印 サラマンダー 熱剣士アレス ヴァルカン サラマンダー 闇騎士ゲボルグ ヴァルカン ダークサラマンダー 熱剣士アレス サラマンダー 炎竜のタマゴ ゴーレム サラマンダー (レア) (BOSS)魔装騎士クラン 夕 重装騎士クラン 近衛隊長バルト ダークサラマンダー 重装騎士クラン 熱剣士アレス コカトリス 夜 バジリスク メタトロン ヴァルカン (BOSS)スカーレッド・ドラゴン 条件 夜 (BOSS)黒炎竜サラマンダー 5 10〜12 夜 ガブリエル 暗黒大魔導ジョンガリ 赤鬼 ? 条件 夜 (BOSS)黒いレッドドラゴン (BOSS)祟竜ヤマタノオロチ 溶岩の魔王城 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 序 条件 無印 (BOSS)白のリヴィエール (BOSS)邪神ムウス (BOSS)獄炎の騎士バーン 4 3〜6 無印 (BOSS)チビムウス 条件 無印 (BOSS)魔皇ラフロイグ (BOSS)チヴィエール (BOSS)邪帝ラフロイグ 氷原 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) もくず 人魚のヒレ 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 5 3〜6 無印 ブブ プチタラバ ぶんぶく プチーカ ペンタ クリオネ プチタラバ 海賊アンカー クリオネ 夕 ペンタ 海賊アズール 海賊アンカー フロス ヨルド ぶんぶく 夜 (BOSS)キャプテン・アズール ペンタ 7〜9 無印 ヨルド 海賊アズール 海賊アンカー 夕 モアイ 海賊アンカー 小赤鬼 フロドラ 海賊アズール ハーピー 夜 ペンタ 怒の海賊アンカー マーメイドメロウ 10~12 無印 サンダルフォン 怒の海賊アンカー 赤鬼 夕 ハルピュイア マーメイドメロウ ラファエル 凍竜のタマゴ トール フロスドラゴ (レア) フロスドラゴ 怒の海賊アンカー ヴァイキングヨルド プチタラバ カニタラバ プチタラバ 条件 夜 (BOSS)時空竜ビックバイパー 氷神殿 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 5 3〜6 無印 プチーカ 人魚メロウ フロス 夜 凍竜のタマゴ 人魚セイレン フロドラ (レア) 7~9 無印 クリオネ ヴァイキングヨルド フロスドラゴ 夜 ヨルド 人魚セイレン 人魚メロウ プチーカ 怒の海賊アンカー 魔人魚セイレン ハーピー サンダルフォン マーメイドメロウ フロドラ 大泥棒ユライ 魔人魚セイレン 10〜12 夕 ヴァイキングヨルド 魔人魚セイレン マーメイドメロウ 夜 フロスドラゴ 大泥棒ユライ ハルピュイア 魔人魚セイレン 氷の騎士スタルカ マーメイドメロウ 条件 無印 (BOSS)魔皇クジェスカ 夕 (BOSS)氷の魔法使いメロウ 夜 (BOSS)邪帝クジェスカ 雪山 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 金のかけら 狂いコンパス + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 1 10〜12 夜 (BOSS)ブリザードドラゴン 条件 無印 (BOSS)氷獣ヌエ 5 3〜6 夜 (BOSS)古代兵器モアイ 7〜9 無印 (BOSS)凍竜フロストドラゴン 10〜12 夜 (BOSS)グランブルー・ドラゴン 沼地・霧の沼 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 朽ち地図 もくず 邪葡萄のタネ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 6 3~6 無印 アヌー キャミネコ ミラ 夜 シャックル ゴースト アヌー ゴースト カーミラ デュラ 霧 ミラ カボランタン デュラ 7〜9 無印 ゾンビ デュラ カーミラ 夜 ゾンビ 黒騎士エッジ フランケンボーイ ゴースト デュラハン レディ・カーミラ ゴースト 魔女キャミ 大僧侶クリフ アヌー 暗黒騎士エッジ ゾンビビ 霧 ゴースト ピラミッドヘッド レディ・カーミラ (レア) (BOSS)ホワイトドラゴン 10〜12 夜 レディ・カーミラ デュラハン ゾンビビ ゾンビビ フランケン デュラハン (BOSS)猛毒竜ベヒモス 霧 暗黒騎士エッジ ピラミッドヘッド フランケン (レア) (BOSS)漆黒竜ファヴニール (BOSS)ダークボーンドラゴン 荒地 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) もくず 歪みレンズ ゾンビパウダー + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 6 3〜6 無印 パール ダイヤ 聖堂騎士ユーグ 夕 キャミネコ ダイヤ 僧侶クリフ 夜 アヌー カーミラ ゾンビ (BOSS)首無騎士デュラハン 7~9 無印 獣戦士ライオ アイアンメイデン 魔女キャミ 聖堂騎士ユーグ ダイヤ 僧侶クリフ 夕 カボタン ダークドラゴ ジャックランタン 夜 パドラ ダイヤ フランケンボーイ (BOSS)魔界騎士エッジ ゴースト 10〜12 無印 レディ・カーミラ 暗黒騎士エッジ 魔女キャミ ホワイドラゴ 聖堂騎士長ユーグ 大僧侶クリフ 聖堂騎士長ユーグ ロキ ホワイドラゴ 夕 ホワイドラゴ 賢者ソロン 聖堂騎士長ユーグ 魔女キャミ 賢者ソロン 大僧侶クリフ 魔女キャミ 無幻銃士ダルタン レディ・カーミラ 夜 デュラハン ダークドラゴ 暗黒騎士エッジ 暗黒騎士エッジ アイアンメイデン ゾンビビ 条件 夜 (BOSS)シモン 神殿 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 6 条件 無印 (BOSS)魔帝アブシール (BOSS)獄王閻魔 沼 (BOSS)悪魔女ギャミス (BOSS)魔皇トカイ (BOSS)邪帝トカイ 広場 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 採掘不可 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 7 3〜6 無印 クズ バク バロ バロ ウーフー 剣客ヒエン カマイタチ カゲ イチ ビンボーガミ ウーフー チョゴ 夜 (BOSS)聖獣バロン 7〜9 夕 ナタ 剣客ヒエン イシザル ウーフー ゴエモン 剣客ヒエン グズリ イチ ゴエモン 夜 ナマハゲ ウーフー ナタ クズ 剣豪ヒエン 風魔の壱 カマイタチ 忍者カゲロー 剣豪ヒエン 10〜12 夕 ヤンロン 鬼獣ランダ ナタク 夜 グズリュー 剣豪ヒエン 風魔の壱 拳士ウーフー ナタク 剣豪ヒエン ヤンロン ナタタイシ 鬼獣ランダ (BOSS)陽龍ヤンシェンロン 条件 夕 (BOSS)義賊ゴエモン (BOSS)魔皇マオタイ 夜 (BOSS)邪拳士リュウロン (BOSS)邪帝マオタイ ? 条件 夜 (BOSS)陰龍インシェンロン 渓谷 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) クズクズ 金色の毛 十字手裏剣 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 7 3〜6 無印 チョゴ ヤタガラス カマイタチ バク 剣客ヒエン イチ チョゴ ナマハゲ ウーフー 7〜9 夕 チョゴ 拳士ウーフー ブーデ バク ナタク グズリュー ビンボーガミ チョハッカイ 荒鬼ナマハゲ (BOSS)調和神クリシュナ 10〜12 無印 戦乙女ワルキューレ 抜忍の零 財神アメト (レア) 夕 (BOSS)牛魔王 夜 荒鬼ナマハゲ 拳士ウーフー ブーデ ブーデ チョハッカイ 荒鬼ナマハゲ ナタク 抜忍の零 サゴジョウ 雷 グズリュー 抜忍の零 風魔の壱 山中腹 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) クズクズ 十字手裏剣 天狗砥石 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム 2 10~12 夜 (BOSS)龍神ククルカン 7 3〜6 朝 カマイタチ 剣客ヒエン クズ ヤタガラス ナタ バロ (BOSS)斉天大聖ソンゴクウ 夕 イシザル ナマハゲ イチ 7〜9 朝 サゴジョウ ソンゴクウ チョハッカイ (レア) 夕 バロ ソンゴクウ チョハッカイ チョゴ 荒鬼ナマハゲ サゴジョウ 夜 (BOSS)オーディン 10〜12 夕 サゴジョウ ソンゴクウ チョハッカイ 荒鬼ナマハゲ 夢獣バク ソンゴクウ 夜 (BOSS)雷神竜ククルカン 条件 夕 (BOSS)伝説の竜騎士レオン 夜 (BOSS)神竜クズリュウ 鬼岩島 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 炭 鉄くず 朽ち地図 もくず 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム ? 条件 - (BOSS)ケロゴン(金) - (BOSS)舞王ナタラジャ (BOSS)創造神ロケーシャ 幽霊船 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) もくず 人魚のヒレ 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム ? 条件 - (BOSS)幽鬼ジャンヌ 不明 - (BOSS)大魔王アズール 大竜巻 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 金のかけら 狂いコンパス 炭 鉄くず 朽ち地図 もくず 人魚のヒレ 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム なし 迷いの森 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) ワラ 狂いコンパス 炭 + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム ? 条件 - (BOSS)暗黒大魔導ジョンガリ 水晶の洞窟 採掘可能アイテム(太字は採掘限定アイテム) 金のかけら 狂いコンパス 炭 鉄くず 朽ち地図 歪みレンズ + このフィールドで出現するチーム 章 クラス 区分 チーム ? 条件 - (BOSS)クリスタルドラゴン
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PCカードのLAN経由でインストールできない htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 CDROMなしのオンボードLAN無しの旧式ThinkPad(560X)にLANカード経由で6.0Rのftp インストールを試みてるんだけど。 それまでは4.11入っていて、同じ方法でインストールしたんだけど、PCカードは irq3,ed で認識された。 さて三枚のフロッピーを入れ替えながら、インストール画面にたどり着き、 FDISKとLABELをこなし、Newfsまでやって、Distributionを選択して、 さて、メディア……。 LANカードが認識されていない。 そういや4.xのインストール時にインストールにPCカードを使うか聞いて きたと記憶するのだが、今回はそれがない。StartupにもPCカード関係の 項目がない。 どうやったらPCカード経由でインストールできるの? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 610 そもそもコントローラは認識されてるのか? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 611 怪しいかも。4.xで使えたってことは、認識するもんだって認識してたもんで。 ところでloaderプロンプトやインストール画面からdmesgで 確かめる術ってあるの。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 scroll lock すりゃいいんじゃね? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 610 解決したので報告。 PCカードスロットの下段に刺さっていたLANカードを上段に 移動したらあっさり認識。なんだこれ? 冗談みたいな仕様だな。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 644 Windowsなどでも、起こる現象。 貴様のPCは冗談みたいな仕様だな、オレのと同様に。
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ゼロ戦といえば、第二次大戦中の名戦闘機として世界的に有名になっている。 ゼロ戦は、戦時中、約一万機もつくられ、米英をはじめとする連合軍を震え上がらせたのだが、このゼロ戦を、ふたたび、大量に製作して外国に販売しようという企画が進められている。 スワ武器輸出、と目くじらを立てる平和団体も出てきそうな話だが、それは、まだ経験脱却のできない人たちの考え方だ。 ゼロ戦は、いまや、武器ではなく、日本刀と同じように高級な芸術品なのだ。 しかも、その卓越した操縦性から、現代最高のスポーツ機といっていい。 平和な時代の、健全なスポーツ用名機として、ゼロ戦は、世界各国のレジャー航空界から引き合いが殺到している。 このように、経験を離れて考えてみると、落下傘も空に飛び上がるし、過去の武器もスポーツ用品になるのだ。 経験することは、とても重要ではあるが、経験から得たものにこだわっていると、新しい企画はできない。 このことを肝に銘じておきたいものである。 人材育成コンサルタント・前野岳洋
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ビークル 空軍所属機 特殊兵器 NPC専用武器 ビークル ガンワゴン M7 ハイブ処理任務に登場。3年後の荒廃した未来でベース251が保有している車両。 見た目はピックアップトラックの荷台に、フェンサーのガリオンに似た機銃を取り付けたもの。ありあわせの物資で戦っている現在のEDFの過酷さを表している。 見た目通り対空戦に強く、蜂を文字通り蜂の巣にしてくれるが…本体が装甲も無い民間車両なせいか、意図して守らないとダメージがかさんで煙を吹き出していることも多々ある。 役立つ味方ではあるのだが、名前がミッション説明欄にしか出ない上、ミッション中も特に存在に触れられない。運転手が無線で話すこともなく出番もこの一回きりと、レアかつ地味な不遇のビークル。発売前のトレーラーにも登場していて認知度は高かったため、上のコンバットワゴン同様、DLCの追加ステージや、エアレイダー用ビークルあたりで再登場をと言う声も。 だが、DLC2でも追加されず、プレイヤーが乗ることは叶わなかった。ガッカリだ(定型文) とはいえ、コンバットワゴンの例を見ると仮に実装されても使いづらいものになっていたのは想像に難くないが…。 民製ピックアップトラックを武装化したものは、現実世界でも「テクニカル」と呼ばれて紛争などで使われている。主に調達の容易さや取り回しの良さ等から、ゲリラや反政府軍等が使うものである。現実においては射手の安全性を考慮してない場合が多く、搭載火器の使用者は防護板すらない部分に剥き出しで立たねばならないことがほとんど。そういった意味では(おそらく)車内から機銃を操ることができる本作のガンワゴンは中々マシな方と言える…かも。 カスタムバルガ フォースター M144 翌日’’’’ に登場。ダン少尉が運用するカスタム機体。 見た目は色が青になったバルガだが、格闘性能が高められていて、本来ならコンボが必要な格闘技もコンボ無しで繰り出せる。耐久力も従来型とは比較にならないほど高く、エルギヌス三体に加えて、雑魚からの猛攻を受けても余裕で長時間耐える。 NPCの中でも屈指の強さを見せるが、燃費は悪いのか通信でたびたびエネルギー残量を気にしている。出てきたエルギヌスを始末するごとにエネルギー確保のため待機に入り、アクティブ敵が出ると行動を再開する。 左胸部には13個の撃墜マークらしきものが描かれているが、劇中での様子やマークが怪生物の顔にも見えることから、これまで倒してきた怪生物の数ではないかと思われる。 こちらも入手や再登場を望む声が多いのだが、前作最強のバルガ『ストライクバルガ』と役割が被ってしまうのでどうなるのか気になるところ。こちらもやはり、ダン少尉専用機ということもあってかDLC2でも追加されず終いに。仲間のガンワゴンは泣いていいが。 空軍所属機 エアレイダーの要請(ノーブルはレンジャーも)に答えてくれる航空機たち。空に味方がいることも忘れるな! 「空軍が制空権を取った」という無線があることからも分かるように、純粋な制空戦闘機が活躍してるからこそ支援要請も機能しているはずである。「空軍版ストームチームのようなエースもいるんじゃないか」「戦闘機が飛んでるところも見たい」「空軍が主人公のEDFも欲しい」といったファンの声もある。 →全くの余談であるがEDF1,2と同じsimple2000シリーズに「THE 宇宙大戦争」というエースコンバットとEDFを足して2で割ったような作品がある。こちらも販売元はD3Pである。 輸送機ノーブル 前作から引き続き登場するティルトジェット型の輸送機。砲弾飛び交う最前線に突入し、霧が深かろうが夜中だろうが正確にビークルを運んで来てくれる。普段はコンテナを抱えて飛んで来るが、バルガのような巨大ビークルは複数機がワイヤーで吊って持ってくる。凄い連携技術である。 さすがに荒廃未来では活動していないらしく、荒廃状態でも呼べるフリージャーやデプスは発煙筒を投げた場所へ煙とともにポンッと現れる。いつでもどこでも全部こうでよくね?と思ってしまうかも。 今作ではプロフェッサーの要請でEMCを運んできてくれる場面もある。「値段のことは気にするな。大事なのは勝つ事だ」 軽快な動きやそのスピードから、こいつに機関銃でもつけりゃいいんじゃないかと言われることも。機関銃つきのティルトジェット輸送機というと、『EDF IA』にランダーという機体が登場している。使用できる場面は限られるがマッハで侵略者を蜂の巣にできたりした。そいつを寄越せ! 名前の由来は英語で「高貴な・高潔な」といった意味を持つ形容詞「noble」と思われる。その洗練された姿や気さくなパイロットと併せて相応しい名前...かもしれない。 DE-202/DE-203 120ミリ砲、105ミリ砲、機関砲など、多数の火器を搭載したガンシップ。 目標指示用ビーコンに合わせて砲撃するが、「目標を確認」「ファイア!」といった要請確認通信が半ば事後報告になるほど素早く撃てる武装も存在。レイダー(兵士モデル)のバックパックにはカメラかレーザー照射機のようなものがあり、150mm砲ラピスには「新型の誘導システムですぐ撃てる」といった説明もあるため、単にビーコンを追うだけではない予備誘導システムも持っているようだ。 プレイヤーが見える範囲にいることはなく、どのような姿かは不明。恐らく現実に存在する攻撃機「AC-130」のような存在かと思われるが、その重武装っぷりは空飛ぶ要塞といったところ。さすがにゲーム中に存在する全部の武装を一度に装備して飛んでるとも思えない。エアレイダーが持っていくビーコンの種類に合わせて離陸前に換装しているとも推測できる。 前作からリロード時間が一律で二倍になっているが、それでも頼りになるシチュエーションは多い。一方で180ミリ砲や190ミリ砲のような元々リロード時間が長かったものまで二倍になってしまっており、★つきまで育ててなおも重すぎることに…残念だ(定型文) 優勢未来においては機種変更されたのかコールサインがDE-203になっている。 偵察爆撃機/重爆撃機フォボス 実在するB-2やBー21などに似た、全翼型の爆撃機。同様にステルス性を持っているかは不明。 偵察爆撃機は正式名称不明だが、前作同様に無線ではフォボス扱いされている。 前作から必要功績値が増加してしまった爆撃チームの中でも特に大幅増加してしまった傾向があるが、相変わらずの強力な爆撃で地面を焼き尽くしてくれる。なんとかリロード面を成長させたいところ。 エアレイダーの要請以外にイベントでも何度か登場し、ダイナミックな低空進入を見せることも。頼りになる爆撃機だぜ! 機体名のフォボスは綴りを「Phobos」とすると、ギリシア神話に登場する恐怖の神に由来する名前となる。大火力を以て地上を焼き払う様はプライマーからすれば正に恐怖の代名詞と言えよう。 重爆撃機ウェスタ フォボスと形状・カラーリングは同じ爆撃機。 こちらが降らせるのは爆弾ではなくナパーム弾。よーく見るとナパーム弾は固有グラフィックで描かれている。芸コマ。 他機同様に功績値の増加調整を受けているが、他に比べれば倍率は控えめ。威力などに関しては上方修正が行われており、大群が押し寄せてくるミッションでは十分考慮に入るバランスとなっている。 機体名のウェスタ(Vesta)はローマ神話に登場する家庭、家族を司る女神の名だろうか。その神体は燃え続ける火とも言われており、(本作で強化を受けた)ナパーム弾を扱う当機によく合う名称になっている。 戦闘爆撃機KM6/高速爆撃機KM6F 垂直尾翼を持たない双発型の戦闘爆撃機。二等辺三角形型の全翼機に後退翼をプラスしたような見た目をしている。 形状は後述のカムイと同じだが、こちらは都市迷彩風のカラーリングになっている。芸コマ。 機銃掃射を担当。スコールか雹かといった具合に降り注ぐ弾丸で地を這う敵もふらふら飛ぶ奴もぶち抜いていく。FFしにくい方だから遠慮なく自分に被せて要請できる…と思ってたら当たることもままあるので注意。 後述のカムイもそうだが要請してから飛んできてくれるまでの間隔が短く、中でもKM6Fの速度は凄い。空を仰いでその勇姿を見…たと思ったらもう視界の外まで去って行ったりしてる。 機銃掃射は現実の軍用機も当然行うが、機首に搭載されたガンで目標を狙ってほぼ真っ直ぐに撃つスタイルであり、機体の腹に搭載された機銃を真下近くの角度で撃ちまくって薙ぎ払うようなことはしない。ゲームにおいてはこの撃ち方のおかげで地空を問わず多数の敵を薙ぎ払えるのでよし。 戦闘爆撃機カムイ KM6・KM6Fと形状は同じだがカラーリングが異なる。 こちらは爆弾投下を担当するが、要請してから来てくれるまでがフォボスよりも早い。 よく見ると実在の制空戦闘機F-22のようなウエポンベイらしきものが確認できる。言及はないがステルス機なのかもしれない。 投下範囲や威力こそ小さめだが、その分必要功績は低め。やっぱり功績値が増加してしまったが、前作時点で低かったおかげで何度も呼びやすい方ではある。 特殊兵器 潜水母艦 前作からエアレイダーのミサイル発射拠点として登場していた、EDFの誇る巨大潜水艦。地球防衛軍6ではその設定、外見、ストーリーへの絡みなど大幅な出番の増強を受けた。5の時点では無線などから「各地で相当な活躍をしている凄い性能の潜水艦」くらいのことしか分からなかった為、その詳細なデータが明らかになった今作では多くの前作経験者の度肝を抜いた。 セイレーン、パンドラ、エピメテウスの3隻が建造され、プレイヤーのエアレイダーを支援するのはエピメテウス。 前作で「そもそもEDFはプライマーの地球再訪を警戒して設立された」という経緯が明かされているが、今作で実は潜水母艦もその計画の一環だったことが判明。ごく序盤のロード画面でも解説が出てくるため、そのうちミッション中に登場するのではと心踊らせた隊員も多いのではないだろうか。宇宙から来る侵略者が海中戦の備えをしているとは考えにくく、深海という安全地帯を移動できる戦力として作られたのが潜水母艦であった。 さらに人類滅亡の危機まで想定して、生物の遺伝子や植物の種子を含むありとあらゆる情報と物資を搭載し、復興の起点となるシェルターとしても作られている。まさにノアの箱舟と称されるほどの潜水艦で、上記のエピメテウスが荒廃した世界では応答しない、コード送信が禁止されている理由もここにあると思われる。 潜水艦どころか軍艦として見ても異例なほどの巨艦であり、連装砲塔、垂直ミサイル発射機、特殊弾頭「チラン爆雷」など、搭載火力も凄まじい。白亜の巨体と重武装から、姉妹作品である『EDF IR』に登場した空中戦艦ヴァーベナを思い出したプレイヤーもちらほら。なおヴァーベナは全長約500mの為、こっちの潜水母艦は倍くらいデカイ。こっちは艦首にロマン砲は流石に付いてないが 強力な海上戦力という点では『4』の要塞空母デスピナも想起される。ちなみにこちらは全長1400mという凄まじい代物。 ちなみに現実で言うところの「潜水母艦」は、潜水艦の活動を支援するための補給艦のことである。 エピメテウスとパンドラはギリシャ神話の登場人物。二人は夫婦であり、神から送られた厄災の詰まった箱「パンドラの箱」の伝説が有名だろう。 セイレーンも同じく神話に登場する海の怪物。いわゆる人魚やハーピーのような姿で、歌で船乗りを引き寄せ事故に遭わせるという。怪生物サイレンと語源は同じである。なぜネーミング被りを止めなかったんですか、本部!? 前作ではセイレーン、パンドラの轟沈が人類が追い詰められた大きな要因の一つとなっており、本作では修復の為浮上していたパンドラがマザーシップナンバー8に撃沈された「運命を変える」事になる。 パンドラ救出作戦における初登場時もだが、なにより対グラウコス戦における急速浮上は必見。その巨体さに見合う演出が見られる。更にチラン爆雷発射時にはなんとVLS開放およびスモークのアニメーションまである。2ミッションしか見れないとはいえ、その勇姿は多くのストーム1の心に残ったのではないだろうか。 2022年12月のインタビュー(用語集冒頭参照)によると、なんと甲板から戦闘機を出せるようにデザインされていたとのこと。作中でも披露するように反映されていたら、航空機の運用能力すらも見せていたことになる。まさに「潜水」する「母艦」である。確かによく見ると両舷側に戦闘機を出せそうなハッチとカタパルトらしき物がある。これだろうか。 サテライトW1 軌道上からレーザー兵器「バルジレーザー」の照射を行う戦闘衛星。専門の管制員が管理、運用している。この管制員は無線で応答してくれる。クールさと知的さが同居したイケメンボイスが特徴。 搭載しているのはバルジレーザーだけのようだが、S型やZ型など様々な照射モードが存在する。 都市部だろうが人気のない山岳部だろうが、要請を行えば即座に応答、支援を行ってくれる。事前に移動しているか同型の衛星が複数存在しているようだ。 上空どころか宇宙空間にあるため、プレイヤーがその姿を見ることはできない。 同じ衛星兵器であるスプライトフォールとの関連は不明。オペレーターが違うため別の衛星である可能性が高い。 バスター 怪生物サイレンに対して使用された、衛星軌道配備型の高出力レーザー砲。 プロテウスの主砲の一つバスターカノンとは、名前こそ似ているが別物 バルジレーザーやスプライトフォールとの関係は不明だが、通信を聞く限り専門の運用部隊がある様子。 サイレン攻撃の際には最大出力での運用となり、一発で全エネルギーを使い果たすような設定で発射された。最大出力はダテではなく、周囲に展開していた歩兵部隊が「火事の現場」と評するほどの熱量を持つ。衛星軌道から地表までの大気散乱を経てもこの威力。 確実な命中を期して目標の動きが止まるまでは固く発射を禁じ、ついにEMCの攻撃で墜落したサイレンへ満を持してのトドメの一撃を放つが…バスターによる大ダメージが致命的であったがために、サイレンは肉体の限界を超えて一時的に自身を強化するリスクを選択。グラウコスへと変貌する引き金となってしまった。 演出用に見えるがちゃんとダメージ判定があり、プレイヤーキャラが触れれば即死級の大ダメージを受ける。実のところルミナスシールドで防げてしまうが、特にイベント進行に影響はなく、台本通りサイレンはグラウコス化する。 グラウコスへの変化を恐れたのか、作戦開始前にプロフェッサーから作戦中止の進言が入ったが、少佐は強行することとなる。進言内容含め、詳細は不明ながら少佐側にも若干の間があるので、プロフェッサーの情報が正しい(今後も信用に値する)のか見極めるつもりだったのかもしれない 高圧気化爆弾 M93「眠れる巨鳥」で、休眠中のサイレンを爆破で仕留めるべく投入された。 EDFで爆弾と言えばレンジャーの必殺武器であるC爆弾系列だが、レンジャーならポンポン投げられるC爆と違い、高圧気化爆弾は専用の爆破チームが編成されている。 対空砲やミサイルすら効かないサイレンの撃破に使っている以上、かなり強力なのだと思われるが…残念ながら設置と起爆はスキュラなどに妨害され、プレイヤーがその破壊力を目にすることは出来ない。 気化爆弾(サーモバリック爆弾)という兵器は実在する。一般的な爆弾が爆発で破片を飛び散らせてダメージを与えるのに対して、気化爆弾は瞬間的に放出した霧状の爆薬に点火して高圧力の爆風で攻撃する。これなら砲弾やミサイルに耐えるサイレンにも効くと踏んでの投入だったのかもしれない。 EDF5でも移動基地を破壊するために爆破チームが登場するミッションがあったが、あちらでは「爆薬」だけで、特に種類には言及がない。実在する兵器の名前を出すことでミリタリーな雰囲気を増やした演出の一つと言えるだろう。 チラン爆雷 潜水母艦に搭載された超兵器。原理などの詳細は不明だが、凄まじい破壊力があるらしく、グラウコスに対する切り札として使用される。 EDF世界にも核兵器は存在するので、チラン爆雷はまた違う原理の兵器のようだ。 緑色に発光する弾頭をつけたロケット弾で、炸裂するとオレンジ色の激しい爆炎とキラキラした輝きを発する。破壊力の割に爆風の範囲はごく限られており、単純な爆発物ではない模様。 名称の由来は不明だが、ラテン語やドイツ語で「暴君」を意味するチランノス辺りだろうか。だとすれば、有名な恐竜「ティラノサウルス」の「ティラノ」の部分と同じ語である。 余談だが現実で言うところの「爆雷」は、潜水艦を攻撃するための水中で使う兵器である。 バスター同様こちらにもダメージ判定がある。当然即死級のダメージ。低難易度では、盾があれば耐えられる。ディフレクターで跳ね返すことが可能。跳ね返したところで命中したことになり、イベントは進行するのだが。 8周目ではグラウコス討伐のため30発以上を撃ち込んでようやく瀕死に追い込む。最終決戦ではリング側面と周辺に展開する大型宇宙船に向けて発射。こちらは弱点への直撃でもないにも関わらず10発程度で撃墜に追い込んでいる。 フーリガン砲 前作にも登場した謎の特殊砲。テレポーションシップを覆う黄金の装甲を貫通するために開発された。 実弾兵器なのかエネルギー兵器なのか、そもそもどんな形態の兵器なのかも不明だが、カノン砲のエフェクトに似た発射体が高速で飛来し、装甲に覆われた上面から一撃でテレポーションシップを破壊した。 弾丸のエフェクトこそカノン砲に似ているが、あちらと異なり当たり判定は極細のようで、恣意的に当たりにいっても殆ど当たらない。前作と同じ仕様ならオフEASYで単発2000以上ものダメージを誇る。 前作での初登場時には「試作品だから」という理由で発射回数に限りがあり、本格的に実戦投入された後も何らかの制限で連続使用ができなかったほか、シップ以外の敵に使われたシーンもない。この点は今作も同様。 今作でもテレポーションシップを撃墜してくれるが、何故かその傍らにいるマザーシップに向けて放たれる事は無かった。 世界観の違う過去作である『4.1』にも「グラインドバスター」という対シップ兵器が登場していた。こちらは戦術爆撃機が運用する爆弾なのが判明している。 戦術核 言わずと知れた核兵器。EDFの世界にも存在する。戦術核兵器は、戦場において敵の部隊に使用する想定の核兵器のこと。現代では「低出力核弾頭」とも言う。詳しくは軍事・科学系の資料を参照してほしい。 通常兵器をまったく受け付けないテレポーションシップに対して使用され、撃墜に成功している。…が、付随被害や放射性物質による汚染が懸念される点で本部も、完全破壊してしまい残骸から弱点を調べることができない点で情報部も、使用には消極的だった。 印象的なやり取りなのだがこれを聞けるのは前作、すなわちEDF5のまだ運用できる状態での台詞であり、EDF6~においてはそもそも撃てないという方に話がフォーカスするので、5→6の差異を明確に示す役割を担っている。 とは言え威力だけなら人類の切り札なのは確かで、なぜマザーシップ戦のような要所でも最後まで核を使わなかったのかは、前作におけるプレイヤーの疑問のひとつだった。今作ではこの疑問も、ストーリーに大きく関わるかたちで回答が示されることとなる。 EDF8においては、大規模な陽動をかけることで月の裏側に停泊していた敵船への奇襲核攻撃に成功している。こちらの弾頭規模は不明だが、さしものプライマーも核兵器の破壊力までは防ぎようがないらしい。 + DLCのネタバレ防止のため折りたたみ N6 DLC第1弾「Lost Days」にて登場した超大型の弾道ミサイル。 怪物の繁殖が各地で進み、もはや封じ込めが不可能と判断したEDFが「コードN」を発令、本兵器の使用に踏み切った。弾頭に何が搭載されているのか具体的な言及はないものの、隊員からは「超兵器」「大量破壊兵器」と呼ばれ、作戦名のコード「N」、そしてその後の周回でプライマーが執拗に核攻撃能力を有する基地を狙ったことからも想像に難くないだろう。 Nが何を意味するかは不明だが、十中八九、原子力を意味する『Nuclear』の頭文字からとっている。原爆(nuclear bomb)、もしくは重水素の核融合反応(nuclear fusion reaction)を用いた兵器と思われる。 このN6の発射能力を有する基地としてベース228とベース235があり、それぞれの基地から数発発射された。その破壊力はすさまじく、街、市民、隊員、そしてストーム1諸共怪物の繁殖地を消し飛ばした。 EDF5以降、プライマーが本基地に開戦直後から猛攻撃を仕掛けてくるが、そのきっかけとなった出来事と言ってよいだろう。 尚、隊員の台詞によると月まで届く射程があるらしい。EDF8では月の裏側に身を潜めていたコマンドシップに核攻撃を行う描写があるが、その攻撃に使われたのはN6だったのかもしれない。 エアレイダーが要請できる巡航ミサイル攻撃にも「N6」というシリーズがあるが、武器としての背景も見た目も性能も全く別物で、関係があるとは思えない。謎の名前かぶりである。 核兵器だとしてどれほどの威力を持ったものかわからないが、同じ場所に2、3発も撃ち込む必要はあったのだろうか… NPC専用武器 MONSTER型レーザー砲 「MONSTER型レーザー砲。強力だがウイングの全パワーを消費する。今の我々は飛べない鳥だ。」 M132「11番目の船」にてスプリガンが使用する。ENを全消費する代わりに絶大な威力を発揮する。プレイヤーが使用できるウイングダイバー用MONSTER系にこのような特徴のものは無く、NPC専用武器となっている。 実は『4.1』までのMONSTERがこうした性質の武器だった。EDF5でも一部のNPCが使用していたが、当時はストーリー内で特に言及もなく、プレイヤーからは「EDF4から使いまわしたNPCデータがそのままになっているのではないか」程度の認識をされていた。 今作では上記の専用台詞があり、対マザーシップ用の特別な装備として用意されたという設定になった。 この台詞のため当ミッション専用の武装...かと思いきやM133「ベース251†††††††††」に登場するウイングダイバー隊員の中に本武装を装備した隊員が混じっている。 『4.1』までのMONSTERは「凄い威力のレーザーを凄い速度で連射するが凄いエネルギー消費のために凄い勢いで枯渇する」という仕様であり、普通に撃つと一瞬で数発照射しただけで緊急チャージに入ってしまう。しかし、射撃ボタンを極僅かな時間だけ押すことでレーザーの照射数を絞り、緊急チャージに入らないように小出しにするというテクニックがあった。当然撃ちきりより総威力は下がるが、低耐久の敵複数を効率よく撃破するのには有効であった。ただし、高耐久の敵に対しては撃ちきって緊急チャージに入った方がエネルギー効率は良くなる。 かなりの熟練を要する裏技なのだが、当時のダイバーは狙撃武器が貧弱だったため、高難度における重要テクニックの1つとして扱われていた。ここまでしても尚レンジャーの上位狙撃銃には及ばないという有様だったが…。そんなことしてるから5で仕様変更されたのでは…一応1つだけ擁護しておくと、当時のMONSTER-SはLv55でレベル的にはHDST帯中堅の武器であり、より高レベルの狙撃銃に及ばないのも本来ならば当然ではある。レンジャー上位狙撃銃もライサンダーZ以外辛うじてHDST帯のレベルだったのは内緒。 DLC2で追加された「コズミックレーザー」系をEN1200前後のコアで扱うと、挙動及び敵HPに対する相対的な威力、消費EN的には単発撃ちした過去作MONSTERに結構近い動きになる。単発撃ちが要らない、貫通が付くといった要素で操作感は根本から異なる部分も大きいが、疑似的に当時の狙撃を味わえるかもしれない。 NPCでありながら準主力級を瞬殺していたその凄まじい威力は今作でも健在。コマンドシップの砲台やバリア発生装置を次々に撃ち抜いていき、果てにはストーム1を差し置いて本体へのとどめを彼女たちに持っていかれてしまうことも。もっとも本体相手だとプロテウスやレクイエム砲などの競争相手が沢山いるが 『地球防衛軍4.1』は『6』と同様PS4版もある他、switch版も発売されてるので、試してみたいならいい機会かもしれない。世界観が違っても、大勢の兵士は必要だ。アクセス、待っているぞ!
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5 「…っ…んっ…///はぁっ…はっ…」 「ちょっとやりすぎたかなー…?おさえたつもりだったんだけど。」 苦しくて息が荒い俺に、大丈夫?ごめんね?なんていってる惺さん。 キスの時は鼻でうまく息するってことも教えてくれた。 「あの、なんで、こんな…?///」 「足りないんでしょ?だから…進んでみたんだけど」 「あ…そっか…」 そーゆうことだったのか…なんて今頃気付いても、遅かった。 でも、息は苦しかったけど、気持ちかった。恥ずかしくていえないが。 たぶん、見透かされてるんだろうな…とは思う。でもいえない。 「昊…うまくならなくちゃね。ディープ。ルイで言うベロチュー。」 「えっと…///」 「実践してあげるからさ?」 「遠慮…したいです…」 あんなの会うたびにされてたら、思考がおかしくなると思う。 「気持ちよさそーだったのに?」 「う…」 予想通りやっぱり見透かされてた。ホントの事なので反論できない。 「ちょっとふれるだけじゃ足りないんだもんね」 「そ…みたい…です…ルイ先輩に、よれば。」 「ねだったときの顔がかわいかったよ?」 「!?///」 はずかしすぎる…!! なんか、今日はちょっぴり、惺さん意地悪だ。 でもたまにはそんなのも、良いのかもしれないなんて、思った。 いつもと違う姿をみるのは嫌じゃない。 惺さんの、いろんな面を知っていくのはむしろ好き。 ただ、今後のことはちょっと思いやられるけれど。 「惺さん…キス…はほどほどに、お願いします…///」 あまり意味はないだろうけど、一応そう言っておいた。 はい、終了。読んでくれてたら、ホントありがとうございます…! 最後はイチャ甘だよ。ははっ!サト昊大好きです…もう萌え。 ほどほどになんてしてくれないと、思う。惺さん。 もうバンバンやってくださるかと。そして押し倒s(強制終了 なんで惺さんあった瞬間キスしたかというと。 ルイが「昊がきたらとにかくいつものキスしろ!きっと良いことおきるから!」とでもいったのだと思います。 キスするの嫌じゃないってかむしろ好きだし、それくらいいっか。ってことで、したんだと そしたらおねだりきたんで半分理性飛び気味にディープしたと 押さえたらしいですけどね!ビバ大学生!理性けっこう強いですよ!
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『おさはゆっくりできない』 88KB 観察 差別・格差 群れ 自然界 人間なし ご覧の通り長いです。時間の空いたときにでも。 初めましての方は初めまして 他作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 どうぞよろしく。 ――――第一章 おさになんて―――― 「ぱちゅりー!きょうからおとなりさんだね!」 「そうね、ゆっくりしていってちょうだい」 「ゆっくりしていくんだぜ!」 ぱちゅりーとれいむまりさ夫妻が挨拶を交わす。 引っ越し祝いや挨拶がてらの菓子折りといった物のやり取りはないが ゆっくり同士ではわりと交流が盛んなものだ。 たとえそれが、相手を奴隷扱いするゲスの所業であったとしても 他の個体と関わりを持とうとしないゆっくりはそう次々とはいない。 最近、ぱちゅりーの棲家の近辺に集まり始めたゆっくり達も例に違わず それぞれが顔を合わせては『ゆっくりしていってね』を連発していた。 「むっきゅん、かりばのみなおしがひつようかもしれないわね」 人間の都市開発が市街地、商業区、工業地帯と大別されていくように ゆっくりの場合も住居や狩場などが大雑把に分かたれてゆく。 そして、その土地が優良な土地であればあるほどゆっくりが集まり 自然と『群れ』というものが形成されるのだ。 「でもこまったわ、どうしよう……」 自宅で悩むのは、一番最初にこの土地に住み始めたぱちゅりーだった。 身体の弱い自分でも住みやすい土地だと目をつけたはいいが 増え続ける居住者に、狩りが難しくなり始めている。 いや、それはいい、まだいい。 それより問題なのは、群れが形成される場合にどうしても必要になるものがある。 そこまで考えて、頭の中で過去の映像が再生される。 「おさはゆっくりできないわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 ついうっかり、外にも聞こえる大声で叫んでしまうぱちゅりー。 かつて自分が所属していた群れの記憶。 『もりのけんじゃ』を名乗り、前任者から長を引き継いだぱちゅりー一派と 『さいきょう』を謳う群れ一番の乱暴者のまりさ一派。 その二大巨頭による舌戦、人気取り、脅迫、冷戦、賄賂、不正、そして最終戦争。 あれは地獄だった。 長の座をかけ戦い続けるぱちゅりーとまりさ。 それに伴って甘い汁を吸おうとした幹部を名乗る腰巾着達。 戦いに振り回され利用され続ける群れのゆっくり。 誰も、ゆっくりしていなかった。 何がゆっくりしていて、何がゆっくりしていないのか 自分には最後まで分からなかった。今でも分からない。 あの地獄から生き残った自分だからこそぱちゅりーは断言できる。 『おさはゆっくりできない』。 「だめよ……これは……はやくなんとかしないと……!!」 一番最初にこの土地に住み始めた自分。 後から住み始めたゆっくり達に、生活に必要な知識を披露していった。 そりゃあ、最初はいい気になったものだ。 物事を教え、皆が感心し、感謝してくれる。 ゆっくり出来たかもしれない。 だからこそ――――ぱちゅりーを長として群れを作ろうという話が出た。 待ってくれ、冗談じゃない。 それとこれとは話が違う。 むっきょおおおおおおおとその場で叫んでしまったがそういう場合じゃない。 気付けば、群れのほとんどのゆっくりがぱちゅりーを長に、と思い始めていた。 ぱちゅりーが群れだの長だのそういった話をしようとしないから その当事者がいないところで噂が一人歩きしていることに気付けなかった。 「ぱちゅりー!ぱちゅりー!いるんだぜ!?」 「む、むきゅ!?」 まともな挨拶もなしにぱちゅりーの家にずかずかとあがりこんできたのは一匹のまりさだった。 それに続いていかにもガラの悪そうなちぇんとありすが入ってくる。 「どういうことなのぜ!?ぱちゅりーのいったところにきのこさんなんてなかったのぜ!」 「ちぇんたちがわざわざみんなのためにかりにいったのにむだになったよー!」 「む、むきゅ!?それはまr」 「まったくいなかものね!それにあのひっこしてきたまりさたちはなんなの!? ありすのとかいはな『がーでにんぐ』のじゃまをするし! こーでぃねいともできないいなかものがおにわをもっていてもしょうがないでしょ!?」 「まったくだぜ!なにが『おちびちゃんのあそびばがひつようなんだよ~』なんだぜ! ちょっとたいあたりしただけでなきをいれるゆっくりなんかおうちだっていらないんだぜ!」 「そういうことだよー!おさになろうなんていってるけど ぱちゅりーにおさなんかつとまらないんだよー!わかってねー!」 「そ、それとこれとは……」 「まったくいなかものね!きょうはきぶんがわるいからはやくかえるわ!」 「じかんをむだにしだんだぜ!はやくかえってゆっくりするんだぜ!」 こちらの応答を一切聞かず、出て行く三匹。 まりさが長の座を狙うためにぱちゅりーを貶めに来たのは明白だ。 あのまりさが長になったらどうなるか?考えたくもない。 どうせ長とその幹部、またはそれに類する協力者のみ優遇され 一般のゆっくりが虐げられる最悪の掟が乱立することだろう。 そもそも、ぱちゅりーは長になる気などないのだが 良識あるゆっくりはあのまりさを長にしないために ますますぱちゅりーを長に、と推すことだろう。 長になるための根回しすらぱちゅりーが長になる追い風になっているとは 皮肉を通り越して哀れですらある。ぱちゅりーが。 「どぼじだらいいのおおおおおおおおお!!!???」 ―――――――――――――――― ぱちゅりーは悩んだ。 三日三晩、ろくに眠ることが出来なかった。 「どぼじでごうなっだ……どぼじでごうなっだ……」 もう長になっちまえよ、という意見が頭を掠めたがそれだけは駄目だ。 掟の制定、税の徴収、問題への対処、そして権力転覆を狙うまりさとの知略戦。 そんな問題と向き合い続ければ苦労を積み重ね、数日で禿げる。 そしてまりさ達乱暴者にゆっくり出来ないもの呼ばわりされる。 まりさが目先のゆっくりに囚われた掟の制定を挙げ始め、信任はがた落ちになり まりさ派が多くなってきたところで長の座を引きずり下ろされるのだ。 最後にはわずかに残った賛同者を盾にぱちゅりーが奴隷にされる。 うんうんを食べさせられ、立て続けにすっきりを強要されるのだ。エロ同人みたいに! 「むきょわあああああああああ!!!!」 束ねられた二本の髪で頭を抱えるぱちゅりー。 冗談じゃない、冗談じゃない、冗談じゃない!!! 「すっきりどれいはいやあああああああああああ!!!!」 嗚呼、お空のゆっくりプレイスのおとうさま、おかあさま。 ぱちゅりーは穢されてしまいます。 貴方達の家系が自分の代で途絶えてしまうこと、どうかお許しください。 ―――――――――――――――― 寝不足のぱちゅりーがのろのろと自宅から出てくる。 いくら思い悩んでいるとはいえ腹は減る。 群れに所属するぱちゅりー種はあまり狩りをする姿が見られないが このぱちゅりーは曲がりなりにも単独で生活しているのだ。 ただ引きこもっているだけというわけにもいかない。 「そ、そうね、きょうは、あっちのたんぽぽさんでもとろうかしら……」 何だか見られているような気がして落ち着かなかった。 いや、実際見られているのだ。 ほとんどのゆっくりは、そろそろ群れを作るべきなのではないかと思っている。 ぱちゅりー以外にも、群れへの所属経験のあるゆっくりは幹部候補に、という話も多い。 井戸端会議程度だが、掟などの素案も出始めている。 あとは、長となる者の号令をもって群れが成立するのだ。 皆『長となるべくしてここにいるぱちゅりー』にチラチラと視線を向けているのだ。 「ぱちゅりー!」 「むきゅ!?な、なにかしら!?」 ちぇんとまりさがぱちゅりーの横に立って声を掛けた。 「かおいろがわるいけどどうしたの?」 「たいちょうふりょうなんだねーわかるよー!」 二匹と視線を合わせることが出来ない。 目は泳ぎ、脂汗が出る。 「だ、だいじょう、ぶよ。ぱ、ぱちぇ、はね……」 「きょうはあめがふりそうなんだよー」 「ぱちゅりーはからだがよわいからむりしてかりにいかないほうがいいよ!」 「で、でも、ごはんさんをとりにいかないと……」 ぱちゅりーがそう言うのを待ってましたと言わんばかりにまりさは 大きなきのこを帽子から取り出した。 「ゆふんっ!きょうはたいっりょうっ!だったから ぱちゅりーにおすそわけしてあげるよ!」 「ぱちゅりーからおしえてもらったぱりばでみつけたからね!おかえしだよ!」 コロン、ときのこが地面に落ちるのを見てぱちゅりーは思った。 (せっ!せいじわいろ!!!) まさか自分はもう、あのまりさとの政治戦争に巻き込まれているのか!? 前の群れで『むきょきょ!ぱちぇはもりのけんじゃよー!』と 醜く太ったぱちゅりーが想起される。 しかし、賄賂が増えるごとに政治活動はおざなりになり とりあえず賄賂の多かった順に適当に意見を通していく。 当然そんな方法では群れの状態が立ち行かなくなり、民衆の不満が蓄積してゆく。 最終的には肥え太った何も出来ない身体を木の枝で刺し貫かれ 『もっとゆっくりしたかった……』などと辞世の句を読みつつ 散々ゆっくりしただろう、と侮蔑されながら死ぬのだ。 「むっきょおおおおおおおおおお!!!! おしょくじけんはいやああああああああ!!!! ぱちぇなにもわるいことしてないいいいいいいい!!!!」 二匹に背を向け、ぱちゅりー種とは思えない速さで逃げていった。 「おしょくじ……けん?わからないよー?」 「ぱちゅりーはなにもわるいことしてないよ……? これはまりさがあげたからおしょくじにしていいんだよ?」 ―――――――――――――――― 「むきょー……むきょ……けほっけほっ……!」 考えなしに走ったため、息が切れる。 しかも予定していた狩場とは別の場所に来てしまった。 まあいい、別に食にこだわりはない。 今日食べるごはんがあり、おうちでぐっすり眠ることが出来れば それ以上のゆっくりを望むことはしない。 「むっきゅん……」 しかし、危なかった。 あのきのこを受け取っていたらどうなっていたか想像したくない。 きっと、賄賂が徐々に増えていってこちらを調子付かせたところで 今度は逆にその汚職をネタに脅されるのだ。 決して口に出して言えないようなことを強要され 早くあいつを制裁するよう掟を操作しないと 取り返しがつかなくなるんだぜゆへへとか言われて 傀儡政権となり、責任は全て自分が取らされて 利益は全部あのまりさがもっていって、そして長の座を追われた後は捨てられて…… 「ぱちゅりー?」 「むっきょ!?」 ビクッとして振り返るとありすがいた。 比較的長くこの辺りに住んでいるありすだった。 見知った顔に安堵しつつ、平静を取り戻した表情でぱちゅりーは口を開く。 「ありす、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね。かりのちょうしはどうかしら?」 「む、むきゅ、まだはじめたばかりだからなにもないわ」 「そうなの。ありすはこれからあっちでかりをするけど、いっしょにくるかしら?」 「そうさせてもらうわ」 ありすと並び、野草を集める。 枯れた植物はバリバリして食べやすいが、量も味もいまいちだ。 逆にみずみずしい生きた植物は噛み切ったり集めたりするのが難しい。 身体能力が多少優れたまりさ種は後者を中心に集めるが ありすとぱちゅりーはその中間くらいの、程よく茶色がかった植物を選定して集めた。 黙々と作業に没頭していたぱちゅりーだったが ありすが動きを止めているのに気付き、そちらへ向き直る。 「ありす?」 ありすが少し潤んだ目でぱちゅりーを見ていた。 「ぱちゅりー……」 風が吹き抜けてゆく。 「むきゅ!?ごはんさんが!!」 「まって!!」 ありすの狩りの成果が風で一部飛ばされてしまうのを気にしたぱちゅりーが それを追おうとするが、ありすが強い語気でそれを制する。 「あ、ありす?」 ありすの目は真剣だった。 「ぱちゅりー。わたしたち、であってけっこうたつわよね?」 「むきゅ?そ、そうね」 「いっぱいおそわることがあったわ。 あたまがよくて、それでいてじぶんでかりもできて。 さいしょはがんばりやさんだとかんしんしたけど それはかんしんとはべつのかんじょうだったの」 「べつの?」 「ええ。それに、ありすのおうちのまわりにも、いっぱいゆっくりがあつまったわ。 さいきんではつがいになるゆっくりもめずらしくないし。 おちびちゃんをつくってしあわせーしてるのがうらやましかった」 「そ、そうなの」 「だから、だからね、ありすは、その、おさになったぱちゅりーと………」 ぱちゅりーは、そこまでしか聞き取れなかった。 「むきょわああああああああああああああああああああ!!!!! まくらえいぎょうおおおおおおおおおおおおおおおお!!!??? あいじんかんけいいいいいいいいいいいい!!!! ぱちぇはおさにならないいいいいいいいいいいい!!!!!」 「いっしょに……いっしょに……いっしょにゆっくり……え?」 ありすが見たのは、脱兎のように逃げるぱちゅりーの後ろ姿だった。 ―――――――――――――――― 「むきょー………むきょー………」 荒い息をしながらまた別の狩場にやってきたぱちゅりー。 「あ……ありすが……あんなやしんかだったなんて………!」 前の群れで最強を自称していたまりさを思い出す。 何匹もの愛人を作ってすっきりしまくる毎日。 だが愛人の中には本気でまりさが好きな者と、権力だけを求めるものがいた。 そして愛人同士で罵り合いが始まるのだ。 まりさを好きなものは権力狙いの者を罵倒するが、最終的には立場が弱い。 しかし、その愛がいずれ憎しみに変わってゆき、権力目当ての愛人が少しずつ消けされてゆく。 それでも愛人を作ることをやめないので最後は正妻による凶刃がまりさを襲うのだ。 最も愛した者に恨まれ、死んでゆく。 最後にはその正妻自身が自らの命を絶つ。 何も残らないバッドエンド。 「どろどろのあいぞうげきはいやあああああああああああ!!!!!」 二本の髪で頭をかきむしるぱちゅりー。 髪がボサボサになってしまっているが、それどころではなかった。 (じたいは、おもったいじょうにはやくすすんでいるわ……!) 一刻も早く、打開策を考えねばならない。 「むきゅ……」 瞳に理性的な光を取り戻すぱちゅりー。 目標の最低ラインは、自分が長にならないことだ。 今切れる手札はは以下の三つ。 ①まりさを長にする。 ②自分が長になる。 ③死ぬ。 「ぜんぜんだめじゃないのおおおおおおおおおおおお!!!」 またも頭をかきむしるぱちゅりー。 はっきり言って①≒②=③である。 落ち着け。COOLになるのよぱちぇ。と自分に言い聞かせながら条件を再確認する。 (ぱちぇがおさにすいせんされるのはここにすんでからがながいからよね……。 じゃあべつのゆっくりを……だめね。ぱちぇよりながくすんだゆっくりはいない。 ぱちぇのちしきがもんだい?ちょうしにのっていろいろしゃべりすぎたかしら……。 じゃあ、でたらめのじょうほうをまいてぱちぇがおさこうほからはずれる? だめね。それじゃあまりさがおさになっちゃう……) 独り言を言いながらうろうろとその場で歩き回る。 「な………なんなのぜ……あいつ………」 もう一方の長候補であるまりさが子分を連れて同じ狩場に来ていた。 ぱちゅりーを見るやいなや、ちょっと牽制しておこうと近づいた矢先 その様相をみてぎょっとした。 「な、なにかつぶやいているわ……」 「わからないよー?」 髪の毛ボサボサで据わった目のぱちゅりーに声を掛けるのはとても躊躇われた。 「ありす、とりあえずはなしかけてくるんだぜ!」 「な、なんでありすが!」 「つぎのおさになるまりさのめいれいがきけないのぜ!? おさになったらまっさきについほうしてやってもいいのぜ!」 「わ、わかったわよ……」 ありすがのろのろと慎重にぱちゅりーに近づく。 依然、ぶつぶつと独り言をつぶやくぱちゅりーにはそれが見えていない。 「ちょっと……ぱ、ぱちゅりー?」 (ぱちぇがさんぼうになるといえば……。 いえ、けんりょくこうぞうにくみこまれるじてんであうとね。 いちどおさになってからすぐやめれば……いえ、それもだめ) 「ぱちゅりー!きいてるの!?ぱちゅりー!!」 正面から話しかけたにもかかわらず気付かずに振り返ったぱちゅりーに駆け寄るありす。 「むきゅ?」 さっと振り返るぱちゅりー。 「え……」 もみ上げなどを持たないため、軽く近づいて背中を小突いてやろうと近づいたありす。 その結果。 ……ぶちゅ。 二匹は、正面衝突した。口で。 「な………な………なな…………………」 真っ赤になり絶句するありす。 「む……むきょ………むきょわ………………」 震えながら涙目になるぱちゅりー。 次の瞬間 「れいぱーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 「ちょ、ちょっと!」 一番焦ったのはありす。 同族がレイパーとなった事例はありすとて知らないわけではない。 だが、知っているが故にレイパー呼ばわりされたありすがどうなるかも良く知っている。 「むきょ、むきょ、むきょおおおおおおおおおおお!!!!! ぱちぇのはじめてがうばわれたああああああああああああああ!!!!!」 「ちょ、ちょっとまちなさい!!この!!!いなかもの!!!!」 駆け出したぱちゅりーを追いかけるありす。 レイパー扱いされれば普通は話が通じないとみなされ制裁は避けられない。 いくら群れの形成前とはいえ、長候補のぱちゅりーを襲ったとなれば 掟がどうのという問題ではないだろう。 「ごっぢごないでええええええええええええええ!!!!」 「れいぱーじゃないって!いって!るでしょ!!この!!いなかものおおおおおお!!!!」 この追いかけっこは、ありすが追いつくまで続いた。 繰り返しの説明により、なんとかレイパーでないということを分かってもらったありすは ぱちゅりーからのお詫びを受け取ることで何とか納得し、事態は収拾する。 ―――――――――――――――― 「なんだか、さいきんぱちゅりーがへんだよ」 「まりさもそうおもうかしら?」 「ぱちゅりーのいってることがちぇんにはわからないよー……」 ぱちゅりーの奇妙な行動はとどまることを知らず、評判が落ち始めていた。 一連の行動は、自分が長にならないための回避行動だったのだが 全く違う方向でその成果は現れている。 自然、ぱちゅりーを長にという話はお流れという風潮になりつつある。 「ゆふんっ!やっぱりさいっきょうっのまりささまがおさなんだぜ!!」 「まりさをおさにするやつはいなんだね。わかれよー……」 小声でつぶやくちぇん。 ぱちゅりーは長に相応しくない。 まあそれは仕方がない。 だからといって、長がいなくていいわけではない。 ここのゆっくり達はもう、群れの体を成しているが肝心のまとめ役がいない。 「ちぇんにはなにもわからないよー……」 かつてとある群れで幹部をしていたちぇん。 群れの運営経験があるためぱちゅりーの補佐につくつもりであった。 だが、長に就任するとなると話が違ってくる。 かつて自分が所属していた群れの長ぱちゅりーのように 群れを先導してゆける自信がない。 しかし、まりさを長にするわけにもいかない。 まりさが長になればあっと言う間にまりさが全ての掟が出来上がり ゲスだらけの力だけが支配する群れが完成することだろう。 幹部候補と呼ばれる自分も、あんな奴を支えるつもりになどまったくなれないし 良い方向へ導いてゆけるはずもない。 「こまったよー……」 自分が長に立候補するという選択肢も本気で考えなければならないのだろうか。 でも、諦めきれない。 ぱちゅりーはいいゆっくりのはずなのだ。 今は評判を落としているが、以前はもっとも長に近いゆっくりだったのだ。 幹部候補と祭り上げられている自分がぱちゅりーを推せば 皆もとりあえず納得してくれるだろう。 ぱちゅりーも、実際に長になってみれば何とか頑張ってくれると信じられる。 ちぇんはもう一刻の猶予もなしと ぱちゅりーに長になることをストレートに頼みに行こうと思った。 ―――――――――――――――― 「ぱちゅりー!ぱちゅりー!!」 狩りが終わるタイミングを見計らってちぇんはぱちゅりーの自宅を訪ねた。 ぱちゅりーの『おうち』は近辺で最も豪華である。 その理由は、とりあえず作った『おうち』を完成と決め付けず 継続的な改善、拡張を続けてきた結果だ。 そんな思いを胸にし、ちぇんはますますぱちゅりーを長にしたくなる。 それに、住居や以前までの評判を考えれば ぱちゅりーはすでに実質の長をやれていたと考えたいくらいだ。 「むきゅ?」 『おうち』の中には中身が詰まってパンパンの帽子をかぶったぱちゅりーがそわそわしていた。 「ぱ、ぱちゅりーなにやって」 「むきゅ!はやくなかにはいって!!」 「ちょ、ちょっと、いたいよ!」 ぱちゅりーの髪に引っ張られながら自宅に入るちぇん。 中に入るとぱちゅりーが入り口から外を見回し、誰も入ってこないことを確認する。 「ぱちゅりー……?わからないよ……?」 「むきゅ。だれもみていないしきいてないわね」 安全確認を終えたぱちゅりーがちぇんの元へ戻ってくる。 「なにやってるの?ぱちゅりー?」 「むきゅ……あなたにはわるいことをしたわね……」 「わ、わからないよー?」 困惑するちぇん。 ぱちゅりーは申し訳なさそうに、それでいて決意をこめて言った。 「よにげよ」 「え……?」 「ぱちぇは、よにげするわ」 「わからないよおおおおおおおお!!!!????」 「しっ!!おおきなこえをださないで!!」 「わ、わかったよー……でもぱちゅりー、どうして?」 「ぱちぇは……おさになることはできないし、おさをえらぶこともできないからよ」 「わからないよー……」 「いいえ、あなたはわかっているはずよ、ちぇん。 ぱちぇのところにきたんだからら」 「ど、どういうことなの?」 ぱちゅりーは、溜め息をついた。 自分ほどではないが、ちぇんは同じ悩みを抱えている。 だからこそ分かっているし、分かってほしいと思ってしまった。 「ぱちぇはね、ゆっくりしたいの。ちぇんもそうでしょ?」 「も、もちろんだよー」 「それで、おさになればゆっくりできるとおもう?」 「お、おさはゆっくりしてるんだよ?」 「じゃあどうしてちぇんはおさにならないの?」 「………ちぇんは、おさができるほどかしこくないよー」 「それをいったらぱちぇもなの、ちぇん。 ううん。ここにすむゆっくりに、おさがつとまるゆっくりなんていないの」 「……でも、まりさはおさをやりたがってるよー……」 ぱちゅりーは、少しだけ悲しい目をした。 「そう。ぱちぇは、じぶんでおさをやりたいとはおもわない。 でも、まりさのようなゆっくりがおさになることをはんたいしきれない。 ぱちぇがみをひいたあと、まりさがおさになるのをとめられない。 だからにげるの」 「ぱちゅりー……」 「むせきにんでしょ?でもぱちぇもみんながむせきにんだといいたいわ。 ぱちぇがおさになったら、すべてのもんだいがぜんぶぱちぇのせいにされるのだから」 「わかるよー……」 「ほんとうはゆっくりのむれにおさなんていらないの。 ぱちぇはいままでゆっくりしてきたわ。ちぇんもそうだったんじゃないの?」 「だ、だけどむれをつくればゆっくりできるよ?」 「じゃあなんで、ちぇんはここにいるのかしら?」 「…………」 「ちぇんの、まえのむれはゆっくりしてたかしら?」 「ちぇんは……」 「むれのおさをやっていたら、いつころされてもおかしくないわ。 そうどうがおきればまっさきにねらわれるし そうでなくてもけんりょくやしょくりょうのたくわえをねらわれるかもしれない。 りっぱなおうちにすんで、いちばんめだつことをしているんだからね」 「ぱちゅりー、だからむれをつくるのがいやなの? このままじゃ、ここのゆっくりたちはまりさに……」 「いったでしょ?ぱちぇはむせきにんなの。 だからね。さよならしましょ?」 「………」 しばしの沈黙が生まれる。 お互い、思っていたことをぶつけた。 これで納得いかなければ衝突は避けられない。 群れを、コミュニティを作るとはこういうことだ。 そこには違った意見があり、争いがあり、最終的には滅びが訪れる。 その余波から自分のみを守るためには その隅っこで常に逃げられる体勢を維持し続けるしかない。 「ぱちゅりー」 「なに?」 「ちぇんはやっぱりぱちゅりーとさよならするのはいやだよ」 「そう……じゃあ、どうするの?」 ちぇんは少し間をため、意を決して言った。 「ちぇんも、いっしょにいくよ」 「むきゅ…?」 「ぱちゅりーのいうとおり、ちぇんはおさなんてやりたくないよ。 だけど、まりさがおさをやってるむれなんかにいたくないよ」 「だ、だけど」 「ちぇんは、たくさんのなかまをみすてるよ。 でも、ぱちゅりーだけはみすてたくないよ」 「ちぇん……」 「わるいけどいやっていってもついていくよ」 「むきゅう……でも、ちぇんはじゅんびもしてないでしょ?」 「あしでまといになるつもりはないよ。ぱちゅりーにみすてられたくないしね。 もしおいていくっていうなら、ぱちゅりーがにげだそうとしてるってみんなにいいふらすよ」 「むっきゅん……わるいゆっくりね」 「ぱちゅりーにいわれたくないんだねー」 集落が形成され、社会が発展し、技術が進歩する。 それこそが、人間が辿ってきた高度文明への道筋なのだが ゆっくりは、その途中で必ず頓挫する。 群れが形成されようとも、必ず滅びが来る。 そしてその後には何も残らない。 滅んだ世界のさらにその先では、新たなゆっくりが群れを成し始める。 それまで積み重ねられてきたプロセスが、継承されることなく。 ――――第二章 ひつようなこと―――― 「ぱちゅりぃぃぃぃぃ!!!」 「ちぇえええええええええええん!!!」 翌朝のこと。 群れの中でもっとも大きなぱちゅりーの自宅の中はもぬけの空になっていた。 最初に気付いたのは、ぱちゅりーに狩りに関する相談に来た、隣に住むまりさ。 次いで、幹部候補と言われたちぇんにそのことを報告しようと思ったら、ちぇんもいない。 二匹の失踪により、集まっていた……もう群れと呼んでよい程の規模となったゆっくり達は、大騒ぎした。 特に、優秀な群れのおこぼれに与ろうと思って越してきたゆっくり達は血相を変えている。 が、中にはその失踪を喜ぶ者たちもいる。 まりさ一派と、それに類する野心家達だ。 何も長になりたかったゆっくりは件のまりさ一匹ではない。 しかし、まりさは少なくとも阿呆ではなかった。 そういった連中を自分が長になったらどうこう、と鼻薬を嗅がせておき、協力者とした。 その手腕は確かに一ゆっくりに止まる実力ではないのだが、所詮は一ゆっくりなのだ。 まりさの目に留まらなかったゆっくりからはあからさまに疎まれていた。 「ゆふふふふ。ぱちゅりーのやつしっぽをまいてにげたのぜ」 「ゆほほほほ。これでまりさのてんかはまちがいないわね」 まりさの自宅ではまりさと腰巾着のありすが逃げたぱちゅりーを嘲笑っていた。 「まりさ!やっぱりぱちゅりーはいなくなってるんだよー!」 確認に向かわせたちぇんが戻ってくる。 「やったわねまりさ!さっそくまりさがかんがえていた『けいっかくっ』がじっこうできるわ!」 その場で跳ねて喜ぶありす。 しかしまりさはそれを冷静に受け流す。 「まあまつのぜありす。 もうすこし、そう、まりさがおさになるしかないじょうきょうを つくりだしてからのほうがいいのぜ」 今ならまりさ自身とその賛同者を使えば長になることが可能だろう。 だが、あまり力に任せてしまっては不信任のゆっくり達とのしこりを残してしまう。 なればこそ、もう少し不信任の連中の困り顔を拝んでやってから それを救うために自分が立ち上がったという筋書きを作ってやればいい。 凡庸なゆっくりなど、困っているところに 『ゆっくりさせてやる』と言いさえすれば簡単になびくものだ。 「ありす、ちぇん。わるいけどもうしばらくきゅうくつさせるのぜ」 「わかったよー」 「まりさがそういうなら」 三匹は明るい未来を想像しながら、その場でほくそ笑んだ。 ―――――――――――――――― ぱちゅりーとちぇんの両名の失踪から ゆっくりの基準で随分前と計算される時間である三日間が経過した。 その間群れでは、ぱちゅりーの知識に依存していたゆっくりが早々に行き詰り始めていた。 「わがらないよおおおおおお!!!」 「ごはんざんがどれながっだよおおおおおお!!!」 いくら種族として弱いゆっくりでも、その中では力の差がある。 特に、庇護を失って独力に頼らざるを得ない状況ではその差がはっきりと露呈する。 群れの崩壊しやすい理由の最大の理由がこれである。 ぱちゅりーの分け隔てない助力はゆっくりの生活レベルを平均化していた。 故に、実力の無いゆっくりが淘汰されることなく残り続けてしまうのだ。 さらにその不条理は群れのゆっくり全体の平均能力すら下げる結果となり 緩やかに衰退し続け、一定のタイミングをきっかけに、あっけなく崩壊するのだ。 「まりさ!まりさあああああ!!!」 「うるさいのぜ!!おまえみたいな『こくつぶし』にはもううんざりなのぜ!!」 例のぱちゅりーの家の隣に住んでいるれいむとまりさは、毎日のように喧嘩をしていた。 どうも、親切なぱちゅりーの知識や経験に寄生する気満々だったらしく れいむの頭には実ゆっくりが数をなしてぶら下がっていた。 「まりざはじぶんのごががわいぐないのおおおおおおお!!??」 「たしかにおちびちゃんはかわいいのぜ! だけどれいむはこれっぽっちもかわいくないのぜ!!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!??」 どうやら喧嘩の原因は妊娠を理由にして狩りをしないれいむにまりさが不満を持ったことのようだ。 二匹の間にはもとより愛など殆ど無かったらしく、お互いがお互いを利用し、利用される関係だったのだ。 れいむは、妊娠さえしてしまえば、出産後もその先狩りをを一切しないでいいと目論んだようだ。 対してまりさは、『すっきり』することを最大の目的としていたようで その後は何かと理由をつけてれいむのことを冷遇し続けた。 「だっだらごはんざんはおいでいっでよおおおおお!!! どぼじでだぐわえまでもっでいぐのおおおおおおお!!?? れいむはにんっじんっじでるんだよ!!?? おぢびぢゃんのぶんもだべないどいげないのいげないのにいいいいい!!!」 「まりさはまいにちのかりでつかれてるのぜ! いっつもおうちでゆっくりしてるだけのれいむなんか かれはでもむーしゃむーしゃしてればいいのぜ!!」 「ばりざあ!!まっで!!いがないで!!! でいぶじんぐるまざーになっぢゃううううううう!!! どぼじで!?ねぇ!!どぼじでぞんなひどいごどがでぎるのおおおおおおお!?」 まりさはれいむを見捨てて去っていった。 未練、というより今後の生活のアテを捨てきれず、その場で大騒ぎする。 「やっぱりこうなったわね……」 「まりさもひどいけどれいむもひどいのぜ……」 近所のゆっくりは哀れみを交えた視線で捨てられたれいむを見やる。 「ゆっ!?ど、どうじょうするならごはんさんをちょうだいね!!」 「ゆふんっ!!」 「ぶべぇ!!」 「ちかよるんじゃないのぜくずれいむ!!」 「どぼじで……どぼじで……」 この期に及んで手近なゆっくりに対して寄生する気のれいむは、完全に周囲のゆっくりに見捨てられた。 「おでがいいいい!!!でいぶをゆっぐりざぜでええええええ!!! でいぶはひげきのひろいんだよ!!!げすなまりざにずでられだじんぐるまざーだよおおおお!!! だれがあのまりざをぜいっざいっじでよおおおおおおおお!!! ぞうしだらでいぶにごはんさんちょうだいね!!!たくっさんっでいいよ!!!」 「ゆへへ、もうすぐころあいなんだぜ」 この群れは、既に群れの体を成していたが未だ無法地帯のままである。 掟なんてものは存在しないので、れいむを見捨てたまりさも ひどいと思われるだけで制裁することなどできない。 長になろうと目論むまりさは、ほくそ笑みながら事態がさらに悪化するのを待った。 ―――――――――――――――― 「びゅびゃああああああああああ!!!」 「じね!!じねえええええええ!!!!」 翌日、群れに大きな悲鳴が響きわたった。 騒ぎを聞きつけたゆっくりが何だ何だと集まってくる。 「ありずのどがいはなごーでぃねいどをよぐもおおおおおお!!!!」 「でいぶはじんぐるまざーで、ゆぎゃあああああああ!!!」 ありすのくわえた木の枝がれいむの目玉を突き刺した。 そのまま振り抜かれた枝は途中で折れ、れいむの目玉に刺さったまま残る。 「どぼじで!?どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!!!????」 「おうぢをあらじでごはんさんをうばっておいでどぼじでじゃないでしょおおおおおお!!!???」 昨日の妊娠したれいむが留守中のありすの家に無断侵入し、食料を漁っていたのだ。 「じねええええええええ!!!」 バキッ 「あああああああああ!!!!!でいぶのおぢびぢゃんーーーーー!!!!」 執拗な攻撃でれいむの額から伸びる、実ゆっくりをつけた茎が折れた。 たちまち実ゆっくりの表情は曇ってゆき、この世に生を受けることなく息絶えていった。 「どぼじでえええええええええ!!??」 「まだいうがごのぐぞでいぶううううううううう!!!!」 ありすのくわえたひときわ大きな石がれいむを襲う。 周りのギャラリーも止めはしない。 ゆっくり殺しはゆっくりできない。 しかし、れいむの所業は明らかに制裁されても文句の言えないレベルだ。 止めの一撃が入る瞬間、全てのゆっくりが目をそらしたその時だった。 「そこまでなんだぜ!!!!」 「ぶびゃ!!!」 例のまりさがありすに軽く体当たりをして、攻撃をそらした。 ありすは軽く負傷し、抗議の声を上げる。 「ばりざああああああああああああ!!!! どういうづもりだあああああああああああ!!!!!」 「まあまつんだぜ!まりざのはなしをきくのぜ!」 「ふざげるなああああああああああ!!!! ぞいづは!!!ありずの!!!」 「たいあたりしたことはあやまるのぜ!あまあまでゆるすのぜ!!」 「ゆっ……!?」 まりさの帽子から野いちごが転がり出る。 自然界ではそうそう手に入らないそれを見たありすはぴたりと叫ぶのをやめた。 「ゆ、ゆふんっ。まあ、はなしだけはきこうかしらっ? だけどありすがなっとくできなかったらわかってるでしょうね?」 「だいじょうぶなのぜ!」 「ばでぃざあああああ!!!あでぃがどおおおおお!!! でいぶにもあばあばぢょうだいね!!!」 「だまるのぜぐず!!!ちぇん!ありす!そいつをおさえるのぜ!!」 「ゆっくりりかいしたわ!!」「ゆっくりりかいしたよ!!」 「は、はなぜ!!ぶびゅ!!!」 ありすとちぇんに左右からのしかかられ、れいむは声を上げられなくされた。 全てのゆっくりの視線が集まる中、まりさは大声で演説を始める。 「このれいむはたしかにころされてとうっぜんっなごみゆっくりなのぜ! でも、ただころすだけじゃありすはわりにあわないのぜ?」 「どういうことなのまりさ?」 被害者のありすが野いちごを齧りながら言う。 自宅の被害の件は片付いていないのにすっかり機嫌を直している。 「そもそも、こんなにゆっくりがあつまってるのにおさがいないのはへんなのぜ! このじけんも、おきてがないからこんなおおごとになったのぜ! もとはといえばまりさがれいむをみすてたのがわるいし わるいことをしたときにどういうせいっさいっがあるかきめられていないのもよくないのぜ!」 「「「ゆぅぅ……」」」 そりゃそうだ、というより、そんなことはもう全てのゆっくりが感じていた問題だった。 今回のような大事だけでなく、日常のちょっとした小競り合いですら どういう解決法を用いれば良いか、日々皆悩んでいたのだ。 その役は暫定的に失踪したぱちゅりーが買っていたのだが 今となっては個々で解決していくしか道が無い。 「そこでっ!!」 まりさが大仰に身体を振ってふんぞり返る。 「このまりささまがおさになって、みんながゆっくりできるおきてをつくっていくのぜ!」 「そうだそうだ!」 「それがいいよ!」 まりさの協力者が四、五匹間髪入れずに賛同の声を上げる。 だが、もともと評判のあまり良くないまりさ。 「れいむははんったいっだよ!!」 「みょんもだみょん!!まりさみたいながらのわるいゆっくりではつとまらないみょん!!」 並んで見ていたれいむとみょんが反対の意思を見せる。 そんなに二匹にまりさは余裕の表情で言う。 「ゆあぁぁぁん??まりさがおさになったらわるいとでもいうのぜぇぇぇ??ゆん!みんな!」 まりさが号令を出すと、賛同者がぞろぞろとまりさの横に並んだ。 その数、十三匹。 「なんだもんくあるのぜぇぇぇぇ?なんだったらいけんをきいてやってもいいのぜぇぇぇぇぇぇ??」 「ゆ……ゆ………ゆぅぅぅ………」 お下げでそっと頬を撫でられるみょん。 嫌みったらしい笑みを浮かべて顔を近づけるまりさにこれ以上逆らえば間違いなく袋叩きに遭うだろう。 反対派が未だに多いのだが、まりさ一派のような明確な結束力を持たないので 一見すると数が多く見えるまりさ達に個々の判断で行動するのは危険すぎた。 そしてみょんとれいむの間に入り込んでボソッと小声で言う。 「……なんだったらこのばでせいっさいっしてやるのぜ?」 「「ゆひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」 二匹は震え上がった。 まりさの余裕の態度と、目の前に集まって睨みを利かせるまりさの賛同者にただただ怯えるしかない。 「よし!きまりなのぜ!」 まりさは振り返ると同時、先ほどまでの嫌らしい笑みを消して全員に向き直る。 「さっそく、そこのごみれいむのせいっさいっほうほうをきめるのぜ!! と、いってもじつはせいっさいっについては、まりさにはすでにかんがえがあるのぜ!!」 そう言ってれいむに近づくまりさ。 「で……でいぶに……ひどいごど……じないでね……?」 「ゆふんっ……」 ブチッ 「ゆ……あああああああああああ!!!!!」 にやりと笑うと、れいむのリボンを少し食いちぎった。 おかざりを傷つけられたれいむは、押さえられて声を出しづらい状況にもかかわらず 身を切られたかのような思いに絶叫した。 まりさはそれに構わず、食いちぎったリボンの断片を皆の見える位置にプッと吐き出す。 「これが、すべてのはんざいゆっくりにかならずあたえられるせいっさいっなのぜ! これかられいむははんざいゆっくりなのぜ! もちろんそれだけじゃないのぜ! このごみれいむはこれから、むれのどれいとして いっしょうしょくりょうをあつめさせて、むれのたくわえにするのぜ!」 「ゆえええええええええ!!!???」 「ゆっ!?まりさ!そんなばつでいいの!?」 れいむは理不尽な罰だと絶叫し、被害者のありすは抗議した。 まりさは当然の抗議だと言葉を続ける。 「もちろんそれだけじゃないのぜ! ひがいをうけたありすにはれいむがぬすみぐいしたしょくりょうをたくわえからかえすのぜ! それだけじゃないのぜ!ありすにはれいむをすきなときに せいっさいっする『けんり』をあたえるのぜ!」 「ゆっ!?ほんとうなのまりさ!」 「もちろんなのぜ?まりさはもともとあまりせいっさいっをとめるきはないのぜ! ただし、えいえんにゆっくりさせるのはだめなのぜ! そうするとしょくりょうのへんっさいっができなくなってしまうのぜ!」 「ゆゆん!それならありすもなっとくできるわ!」 「ふっ…ふざけ……ないでね……でいぶは……」 「ちぇん、ありす、ごみれいむをはなすのぜ」 「わかったよー」 ありすとちぇんがれいむから離れると、途端に大騒ぎする。 「ばりざあああああああ!!!! でいぶにごんなごどじでいいどおもっでるのがあああああああああ!!!」 「ゆぷぷ。ぽんこつおりぼんをつけたはんざいでいぶがなにかいってるのぜ」 「ばりざああああああ!!!!まずおまえをぜいっざいっじでやるううううう!!!!」 「ゆふんっ」 ドカッ 「ゆべしぃ!!」 「はんざいゆっくりがまりさにさわるななのぜ!まわりをみてみるのぜ?」 「ゆ?……ゆ………ゆぅぅ………!?」 周囲のゆっくり達は、れいむの惨めな姿を嘲笑っていた。 理不尽な制裁を受けてかわいそうな自分をかばってくれると思い込んでいたれいむは その態度に心象を一変させる。 「どぼじでぞんなめででいぶをみるのおおおおお!!??」 お飾りを損傷したゆっくり、そしてそれは犯罪者の証。 まりさが群れのゆっくりにそう吹き込んだことで、れいむは完全に侮蔑の対象となっていた。 「ゆぅ!?」 その中にれいむは、自分を捨てたまりさの姿を確認する。 「ばりざあああああああ!!!おばえが!!! おばえがでいぶをずでだぜいでええええええええええ!!!!」 「ゆっ!?」 「ぞいづも!!!ぞいづもぜいっざいっだああああああああ!!!! ぜいっざいっじろおおおおおおおおおおお!!!!!」 「だまりなさいはんざいゆっくり!!!」 「ぶげっ!!」 側近のありすに体当たりをされて強制的に黙らされるれいむ。 そしてまりさは、れいむを捨てたことを咎められるのではないかと怯えるまりさに静かに言う。 「ゆひぃぃぃぃぃい!!」 「おびえることはないのぜ。 あのごみれいむがいってるのはおきてをきめるまえのはなしなのぜ。 おきてがないときにしたことをあとからせいっさいっするのはりふじんなのぜ」 「ゆ……ほ、ほんとう?」 「はあああああああああああああああ!!?? おきてはおきてでしょおおおおおおおおおお!!!???」 「だまるのぜ!!おきてはこれからこのごみれいむをせいっさいっするところからはじめるのぜ!! みんなはちょっとずつでいいから、おきてをていっあんっしてほしいのぜ!! みんなでゆっくりできるむれをつくっていくのぜ」 「ゆぅー!」 「れいむもさんせいだよ!!」 「まりさがこのむれのおさになるのがいいわ!!」 「ゆっくりしていってね!!」 ――――第三章 おさとして―――― 例のれいむを裁いたその日からまりさは名実共に群れの長に就任した。 ありすとちぇんを幹部として迎え、一部の賛同者を抱え込んだまりさは 少しずつだが、為政者としての頭角を現していった。 表向きには皆の良き相談役として、個々の問題を解決していった。 少しずつ提案される掟を皆に周知徹底してゆき、小競り合いも減少している。 時折ゲス気質を見せるゆっくりを犯罪ゆっくりとして制裁し、奴隷も増えていった。 元々ぱちゅりーの住んでいた家を長の拠点とし 奴隷から徴収した食料も徐々に増してゆく。 長となったまりさのおかげで、群れは以前の安定を取り戻し始めていたように見えた。 少なくとも、自活できるゆっくりは犯罪の減少で暮らしがよくなっている。 「このっ!!はやくつぎのかりにいってくるのぜ!!!」 「ゆべっ!!!やべてぇ!!!もうむりなんでずううううう!!!!! でいぶもういっぼもうごげないんでううううう!!!!」 「いっぽもうごけないんならぷーすぷーすさんからにげるんじゃないのぜぇ!!」 「やべでええええええええ!!!ぷーすぷーすさんはゆるじでえええええええええ!!!!」 「だったらとっととかりにいくのぜ!!! これっぽっちしかあつめられないんならきょうは『しゅくしゃ』にはいれられないのぜ!!」 「ゆんやあ!!ゆんやあああああああああ!!!!」 長まりさはその口にくわえた木の枝で犯罪ゆっくり第一号のれいむに暴行を働いていた。 「さけべるうちはまだまだかりができるのぜ!」 「ぞんなごどありばぜん!!!でいぶもうげんがいでず!!! ありずにごはんざんはがえじだでじょおおおおおおお!!!??? どぼじでまだがりをじないどいげないのおおおおおおおお!!!???」 「どれいゆっくりを『ゆるす』ときなんていっしょうこないのぜ!!! いいからさっさとかりにいくのぜ!このごみ!!」 「ゆー、だめよおさ、ただらんぼうするだけじゃ」 そこに割って入ったのは幹部となったありす。 元々長まりさとつるんでいた仲なので基本、対等な関係が続いていた。 今の幹部ありすは、奴隷ゆっくりを収容する宿舎の看守に納まっている。 長まりさもこうして好きな時に出入りし、仕事と称して遊びに来ていた。 「みょん!れいむ!そいつをおさえなさい!」 「ゆっくりりかいしたよ!」「ゆっくりりかいしたみょん」 「ゆぅ!?やべでね!でいぶにひどいごどじないでね!!」 二匹の看守ゆっくりに左右から挟み込むように押さえられ、身動きが取れなくなる奴隷のれいむ。 「まりさ、そいつのめだまにささったえだをぐーりぐーりしてやりなさい!」 「ゆ?これなのぜ?」 「やべでえええええええええ!!!!ぞれにざわらないでええええええええ!!!」 「おとなしくするみょん!」 ジタバタと暴れるれいむの目玉には、かつての被害者ありすの刺した木の枝が残っていた。 まりさはそれをお下げで掴むと、適当に動かした。 「ぐーりぐーり」 「ぎゅびゃああああああああああ!!!!!! おでがいゆるじでえええええええ!!!!いだいのいやああああああ!!!!」 「ゆふんっ!これならどう!?それっそれっ!」 そして後ろからは幹部ありすがれいむにぺにぺにを突き立てていた。 無抵抗なれいむは長まりさと幹部ありすの好き放題に暴行される。 数分後には、本当の意味で満身創痍になったれいむが宿舎の外へ打ち捨てられた。 「びゅべぇ!!」 「さ、おさとかんぶのありすにさからったばつはそれくらいにしてあげるから とっととおしごとをしなさいね!」 「おで……が…………でいぶ………もう………むり……………」 「ふん!だったらいっしょうそこでそうやってればいいわ! ありすはかまわないわよ?いきていられればのはなしだけどね!」 「ゆんやあ………ゆんやあ………………」 れいむは自分の運命に涙した。 死にたくない。でも生きているのも辛い。 いっそ群れを抜け出してしまいたいが そんなことをするだけの度胸もバイタリティもれいむには残っていなかった。 ―――――――――――――――― 「どうしたのかなー?ちぇんにさからうきなのかなぁー?」 「ゆ………ゆぅ…………」 「ゆぷぷ。ちぇん、そのくらいにしとくんだぜ。 はんざいゆっくりでもないやつをいじめるもんじゃないんだぜ」 長まりさは、ありすと同じく幹部のポストに納まったちぇんを含む五匹ほどのゆっくりと一緒に 群れをパトロールしていた。 実際、掟破りをするゆっくりがいないか見て回る作業なのだが それが単なる正義の行いでないことは誰の目から見ても明らかであった。 「ゆああぁぁん!!??いまれいむからめをそらしたね!? なにかやましいことでもあるの!?」 「ゆうぅぅ!?しょ、しょんにゃことないのじぇ!? まりちゃはただゆっくちちてただけなのじぇ!?」 「れいむ、そんなちいさなまりさがわるいことするわけないよ、わかってねー」 「ふん!まあいいよ!」 掟破りをしていないゆっくりをどうこうするわけにもいかない。 そこのところは最低限のルールとしてパトロールをするゆっくりに徹底させていた。 しかし逆に言えば、それさえ守っていれば何をやっても許される。 言いがかりじみたことを言って尋問をしたり 家宅捜索などと称して適当な家に入り込んだり。 今ではすっかりパトロールするちぇん以下数匹のゆっくりは疎んじられていた。 ちょっとしたことで言いがかりを付けられないかと挙動に注意を払うゆっくりが増えたので 一応それも犯罪抑制につながっているのだが、民衆の不満は積もる一方だった。 誰かが鬱憤晴らしのために適当に言いがかりを付け、別のゆっくりが宥める。 そんな三文芝居を繰り返すことで辛うじて最低限のモラルは守られていた。 ―――――――――――――――― 長まりさの自宅(くどいようだがかつてのぱちゅりーの家)でまりさ、ありす、ちぇんが食事をしている。 「ゆふふふふふふ、まりさはさいっこうっのおさなのぜ! むーしゃむーしゃ、ごはんさんはおいしいのぜ!」 このまりさが長としての地位を築き上げ そして守っていられるのは、ひとえにその積極性にある。 仕事と称して一般のゆっくりをからかったり 奴隷となったゆっくりに暴行を振るったりすることを楽しんでいるのだ。 同じような立場に立たされたれいむやぱちゅりーならば 自宅で動かずにゆっくりし続けるだけの怠惰な日々を送るのだろうが まりさはそういったタイプのゲスではなかった。 相手を貶め、暴力をふるい、優位に立つことにゆっくりを感じるタイプである。 「んほほほほほほ、まりさはさいっこうっのおさね! ありすもはながたかいわ!」 「ちぇんもたくさんゆっくりできるよー! あのくちばっかりのぱちゅりーとはちがうんだねー!」 この群れは大きく分けて三つの階層に分かたれていた。 一つは一般のゆっくりの階層。 当初は長まりさを良く思っていない連中もいたが 税の取立てなどはほんの僅かで、掟を守っていれば問題なく暮らせる。 一見正しく、合理的に見えるその為政により反対派はなりを潜めていった。 ただしそれは、表向きにはという話である。 裏では何かおかしいとか、間違ってないかと考えるゆっくりがいないでもないし パトロールの鬱陶しさは問題視する声も上がっていたが 実際に掟破りをしていないゆっくりがひどい目に遭うことはなかったし 正義の御旗を掲げられては従う他無かったのである。 二つ目は奴隷ゆっくりの階層。 最初のれいむを初めとして 十匹前後の掟破りを犯したゆっくりが一まとめに『宿舎』に収監されていた。 宿舎自体が奴隷ゆっくりに掘らせたもので、そこに一括管理されることでそのシステムを維持している。 この階層に対する掟は一つ、『えいえんにゆっくりさせてはいけない』だけだった。 当初は、被害者であるゆっくりだけが対象の犯罪者を制裁できる権限を持っているというものだったが 看守はどうしても力ずくで従わせる他無く、看守は積極的に奴隷ゆっくりを苛め抜いた。 もっとも、奴隷ゆっくりが看守に逆らうのは一種の掟破りとみなされたので このシステムは容易に受け入れられた。 今では日常的に暴力を受け、行動不能に至るまで狩りやその他の重労働を課せられ続けた。 最後に長まりさ、幹部ちぇん、幹部ありすを筆頭とする当初からまりさに従っていた賛同者達。 奴隷ゆっくりの宿舎の看守である幹部ありすのグループと パトロールを行う幹部ちぇんの治安維持部隊がそれに該当する。 今や上流階級に位置するこの階層は、完全に群れを掌握していた。 長まりさが常にどちらかについて監視していたのも大きい。 この階層のゆっくりは安寧した暮らしが約束されており、掟破りが現れることはなかった。 一般のゆっくりからは申し訳程度の税しか徴収せず その収入の大部分をまかなうのは奴隷ゆっくりである。 掟破りをしたゆっくりを、ましてお飾りの欠けた負け組みのゆっくりに 一般のゆっくりが同情するようなこともなく、群れはいい具合に回り続けていた。 今や、長まりさは真の群れの長としてこの集落に君臨している。 「ゆふんっ!ありす、ちぇん。 まりさはさいっこうっの『いせいしゃ』なのぜ!」 「もちろんだよー!まりさがおさになってからちぇんはとってもゆっくりできてるよー!」 「ゆふふ、まったくあのぱちゅりーをおさにしようとしてたなんてこのむれのゆっくりは おばかばっかりね!」 「ゆぅ……?」 ありすの言葉に、まりさは露骨に嫌な顔をした。 「もうあんなくずのことはわすれるのぜ! あんぱぱちゅりーがまりさとおさのちいをあらそっていたなんてはきけがするのぜ!」 「ゆぅ…ご、ごめんなさい」 長まりさはことあるごとに失踪したぱちゅりーの名を出されることを嫌っていた。 特に奴隷階層の中では、あの時ぱちゅりーが長になっていれば、今もこの群れにいてくれればと 希望の星として神格化されているフシがある。 「まったくはらがたつのぜ!あんなやくたたずのこしぬけゆっくりがおさ!? まりさみたいなさいっきょうっのゆっくりとあんなのをいっしょにしないでほしいのぜ!」 「ゆ……」 「わからないよー……」 ぱちゅりーの存在があったが故に、奴隷ゆっくりは心の底では決してまりさを長とは認めない。 それが反抗心の火種となり、ある程度暴力に訴えなければ言うことに従わないのだ。 「そ、それよりまりさ。そろそろけっこんについてかんがえたほうがいいんじゃないかしら?」 話題を変えるために、ありすが話を切り出す。 「ゆ、そうなんだぜ。まりさもそろそろけっこんしないといきおくれになってしまうんだぜ!」 うまくまりさの気を逸らすことに成功したのを確認した二匹は安堵する。 「まりささまのゆうっしゅうっないでんしをこうせいにのこさないと このむれのしょうらいがあぶないのぜ!せかいのだいそんしつなのぜ!」 「ま、まりさはだれとけっこんするつもりなのかしら? まさか、わたしとかいうんじゃないでしょうね!?」 赤面しながら鬱陶しい視線をチラチラとまりさに向けるありす。 しかし 「ゆ?なにいってるのぜ?どれいをあいてにすっきりしまくるびっちなんかにきょうみはないのぜ!」 瞬間、ありすの時間が凍りついた。 「わかるよー!まりさはあのれいむがおこのみなんだねー!」 「ゆゆ!?そんなことないのぜ?てれるのぜ!まりさはその、だから……」 談笑を続けるちぇんとまりさはありすの変化に気付かない。 (え?どういうこと?まりさは、ありすに?ちょっと。れいむなんていまはかんけいないでしょ?) ちぇんにからかわれながらも満更ではない様子のまりさ。 長に向かって云々、とまりさが口にすることは無い。 便宜上長と幹部という形に納まっているが 何だかんだでまりさもちぇんも対等な友として見ているのだ。 だが、ありすからまりさに対する思い関してはそうでもなかったらしい。 「ゆ、ゆ、まあ、まだじかんはあるのぜ! あせってけっこんするのはよくないのぜ!」 「そうだねー。れいむはゆっくりしたゆっくりがすきだからねー!わかるよー!」 「ゆぅん!ちぇん、もうやめるのぜ!」 ありすは自分の存立基盤が崩れてゆくのを感じていた。 そこに空気の読めないまりさが追い討ちをかける。 「ありすもどれいとばかりすっきりしてないで、あいのあるすっきりをいちどはけいけんしてみるのぜ? なんだったらいいゆっくりをしょうかいするのぜ?」 プツン、と。 ありすの中にあった、切れてはいけない何かが切れる音がした。 ―――――――――――――――― 次の日から、奴隷宿舎は今まで以上の地獄と化した。 「はやくしろっていってるでしょ!!くず!ごみ!!」 「やべ!!いだ!!ゆっぐ!ゆっぐり!!ごべん!!!なざ!!!!」 鬼の形相で奴隷のまりさに暴力を振るう幹部ありす。 他の奴隷ゆっくりはただただ怯えるばかりであったが 看守ゆっくり達はその様子を呆然と見ていた。 ありすの暴力は『従わせる』という範疇を明らかに超えていた。 いや、元々いじめを楽しんでいたことがなかったとは言わないが それにしてもありすのそれは度を越していた。 「ふんっ!ほんとうにやくにたたないくずどれいね!! あんたにいきてるかちなんてないのよ!!」 「べっ…………」 ボロ雑巾のようにされたまりさは奴隷用の共同トイレに叩き落され うめき声を上げることもなくその中でうずくまった。 「あ、ありす、ちょっとやりすぎだよ……」 看守ゆっくりのれいむが恐る恐る言う。 「まともにしごとができないあのくずがいけないのよ! どうせしごとができないならどうなってもいいでしょ!?」 「で、でも、えいえんにゆっくりさせたら……」 「あんたのめはふしあな!?えいえんにゆっくりなんてしてないでしょ!? ばかなこといってないではやくしごとしなさい!!」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ……」 奴隷は勿論、看守ゆっくり達も表立って幹部に逆らうわけにもいかず 昨日今日のありすの豹変にビクつきながらも、仕事に戻っていった。 ―――――――――――――――― ありすの癇癪と奴隷の扱いは収まるどころか、日に日に酷くなっていった。 今まで必死の形相で狩りをしていた奴隷達は生気がなくなってゆき 次第に死んだ魚のような目をしてもそもそと草むしりのような狩りをするようになっていった。 当然、その話は長まりさの耳にも入り、ありすに注意を促すも 『えいえんにゆっくりさせていない』『やくたたずのどれいがわるい』とあまり効果は無いようだ。 ルールを破っていない以上、長まりさもあまりありすに対して強く出れない。 それに心なしか、長まりさに対するありすの態度もトゲトゲしたものになっていった。 まりさ、ありす、ちぇんの三匹で食卓を囲う回数も減ってゆき、ますます溝は深まってゆく。 そこでまりさは心の中に浮かんだ、とある計画を実行すべく動き始めるのだった。 ―――――――――――――――― 長まりさは自宅に幹部ちぇんと、一匹の一般層にいたれいむを呼び出していた。 「まりさ、だいじなおはなしってなに?」 「どうしてありすはよんじゃいけないの?わからないよー……?」 「ゆっ。それはほかでもないありすのことだからなんだぜ」 まりさは大胆にも、自分のお気に入りだった美ゆっくりのれいむを呼び出していた。 最初はちぇんからからかいじみた言葉が出たが、まりさの雰囲気はそんな軽いのりではない。 「はっきりきくのぜ、ちぇん、そしてれいむ。 あのありすはかんぶにふさわしいとおもうのぜ?」 「ゆっ!?」 「そ、それってまりさ!?」 「そうなのぜ。まりさはあのありすをこのままかんぶにしておくのはあぶないきがするのぜ」 長まりさは、あまりに凶行を繰り返すありすを見限る決断をしたのだ。 「で、でもありすは……!」 「わかっているのぜ。わかっているのぜ……」 ありすは群れ創設以来の功労者だ。 長まりさとて、何の迷いも無くありすを切り捨てることにしたわけではない。 ただ、それはありすに対して悪いとか、憐憫の思いがあるという意味とは違う。 「そのはなし、れいむはかんけいあるの?」 もっともな疑問をれいむが口にする。 「それは……れいむが、ありすのかわりにかんぶになってほしいのぜ!」 「ゆゆっ!?」 「わっ、わからないよー!?」 まりさの、最大のたくらみはそこだった。 自分のお気に入りのれいむとお近づきになりたい。 もとよりありすに対しては、友情はあっても愛情は無かった。 こちらの意思通りに動かなくなった以上、まりさにとってありすは邪魔者でしかなくなった。 これを機会にありすを排除し、れいむを自らの手中に収める。 少なくとも、まりさの中では完璧な計画となっていた。 「で、でも、ありすはなんにもわるいことしてないよー?」 この件の最大の懸念はそこである。 ありすは確かに掟ギリギリのことをしているが、掟破りはしていない。 要するに解任させる決定的な条件が無いのだ。 「ゆ!それもかんがえてあるのぜ!すべて、このさいっきょうっのまりささまにまかせるのぜ!」 ―――――――――――――――― 明朝一番に、群れには一つのお触れが発せられた。 本日、長より重大発表があると。 群れのゆっくりは若干の緊張と不信感を募らせている。 基本、全員の招集は新たな掟の制定の際に行われていたからだ。 できれば規制など無いほうがいい。 掟を増やすことは、どうしてもマイナスイメージが付きまとっていた。 そして集まった上流、一般、奴隷ゆっくりの前に長まりさが躍り出た。 次いで、幹部であるありすとちぇんがまりさの横に並ぶ。 「ゆ、ありす。ありすはまえなのぜ」 「え?そ、そう?」 ありすはまりさに促され、長まりさよりも少し前に移動した。 妙に注目を集めているせいで居心地が悪いありすはきょろきょろとまりさと地面に視線を泳がせた。 「きょうはみんなに、どーーーーーーーーーしてもそうだんしなければならないことがあるのぜ」 長の重々しい雰囲気に、一同に緊張が走る。 ただし、事前にこの召集の目的を聞かされているちぇんと、れいむと、一部の上流ゆっくりを除いてだが。 「まりさはまわりくどいのがきらいだからはっきりいうのぜ」 台詞と矛盾するが、回りくどく間を溜めながらまりさが言うと 看守ゆっくりの一部がありすの横に移動した。 「ゆ!?な、なに!?なんなのよ!?」 看守ゆっくりのフォーメーションは明らかに 犯罪ゆっくりや、奴隷ゆっくりを取り押さえる時のものだ。 「さいきん、このありすのぼうりょくのせいで どれいゆっくりがあつめるしょくりょうがへっているのぜ!」 「なにをいってるの!?あれはどれいが」 「ゆっくりだまってね!!」 「ゆぎゃ!あでぃずに……ごんなごどじて………」 「おさのはなしととちゅうみょん!だまってきくみょん!」 ありすは看守ゆっくりに取り押さえられ、法廷の被告のような状態にされる。 「ありすがいうには『おきてはやぶってない』そうなんだぜ? たしかに、どれいゆっくりにはいままでえいえんにゆっくりしたやつはいないのぜ!」 奴隷ゆっくりが抗議の声を上げようとするが、看守ゆっくりが睨みを利かせると押し黙るしかなくなる。 「だから、まりさはみんなにきこうとおもったのぜ! このありすを、このままかんぶにしておいていいのぜ!? おきてをやぶっていなければ、なにをしてもゆるされるとおもってるげすなのぜ!」 「な……ま、まりさ……」 「おとなしくしろっていってるみょん!」 「いだい!!ありずのおしりをぶったのは……いだっ!!やべなざい!!」 ありすは慌てる。 これまでも、そして他のゆっくりもギリギリのことはしてきた。 だからこそ、自分だけが制裁されるのはおかしいとか 仲間だったまりさが自分を見下していることが信じられないとか、様々な感情が渦巻く。 そして何より―――――― 「だからまりさは、このげすなありすをどれいゆっくりに『かくさげ』しようとおもうのぜ! みんな、どうおもうのぜ!?」 ――――――まりさが好きだったのに。 「ゆー!さいっていのありすはどれいにしていいよ!」 「まりさもさんせいだよ!ありすはさいきんとくにひどかったよ!」 「ちょ、あなたたち……!」 「むしろえいえんにゆっくりさせてもいいよ!!」 「とっとところしてね!!すぐでいいよ!!」 「まって、まちなさいよ………」 「「「しーね!しーね!しーね!しーね」」」 「まちなさいっていって……」 「おまえはだまってるみょん!」 「ぎゅびぃ……」 押さえつけられ、うめき声を発することしかできなくなるありす。 それでも叫ばずにはいられなかった。 ここで自分の意見を封殺されては、本当にまりさの言うとおりになってしまうから。 「ゆ!みんなのいいたいことはわかるのぜ! でも、やっぱりまりさはありすをころさないのぜ! こんなげすでも、はたらかせればむれのやくにたつのぜ!」 「まりさ!」 そんなありすを貶める言葉が飛び交う中、まりさが目をつけていたれいむが声を上げる。 「みんなはありすをえいえんにゆっくりさせてほしいっていってるよ! だから、どれいにするだけじゃありすのばつとしてはふさわしくないよ!」 「ゆ?ゆーむ……」 まりさは悩んでいるふりをする。 これも筋書きにあった提案だ。 少し間を溜めてから、まりさははっきりと言い放った。 「じゃあ、まりさとみんなのいけんのあいだをとって、ありすをどれいたちのどれいにするんだぜ!」 「ゆえええええええええええええ!!!!」 どの間をどうとればそうなるかは分からないが、その意見に全てのゆっくりが賛同した。 奴隷層からは特に強い賛成の声が上がる。 「ふざけないでっ……!ありすはっ……ありすはっ……!」 「いいかげんに……しろみょんっ!!!」 「びゅげぇ……!!」 ひときわ強く殴られたありすは中身を吐き出し、そこで意識を失った。 ―――――――――――――――― それから数日。 ありすは地獄よりもさらに深い地獄をさまよっていた。 「ほらほらっ!しまりがなくなってきたよ!」 「ゆげっ!ごがっ!あがっ!え゙っ!お゙っ……!!」 宿舎の中で奴隷ゆっくりに暴力を受け、犯され、罵倒されるだけの毎日。 少し前まで奴隷宿舎の頂点に居座っていたありすは、その最下層へと身を落としていた。 底部を丹念に傷つけられたありすはまともに行動できず 『えいえんにゆっくりさせてはいけない』という掟の下、ただただ苦しめられた。 食事は奴隷と自分のうんうんと我が子。 一歩も動くことが叶わないので狩りはしなくてすむが、完全に奴隷以下の玩具という現状。 死ぬよりも惨い仕打ちを受け、ただただ涙した。 「ほらほら!そろそろねないとあしたがつらいよ!」 「ゆぇ!?」 「ゆ、そ、そうだね!」 「まりさはもうねるよ……」 「ゆへ、ゆへへ……」 今や幹部となり、この奴隷宿舎の全てを切り盛りすることとなったれいむに注意され、寝床に着く一同。 看守に逆らったり狩りの収穫量が少なければ暴力を受ける身だが 自分たちよりも低いヒエラルキーにそのストレスをぶつけることができるようになった。 奴隷の間にも少しだが笑みがこぼれるようになり、反抗の減少、収穫量の増加につながっている。 奴隷たちが奥の寝床に引っ込んでゆくのを確認した幹部れいむは 宿舎の隅でぐったりしているありすに近づいて一言告げる。 「いまどんなきもち?」 「………!!!!」 ありすが血走った目でぎろりと睨み、今にも飛び掛らん勢いで身体をよじった。 「あっれぇ~!?どれいのどれいがはんこうてきなめをしてるよぉ~!?」 「っ!!!!!!ま、まっで………」 れいむが大げさにそう言うと、看守ゆっくりが集まってくる。 「へぇー?どれいのどれいがかんぶにたてつこうっていうんだぜ?」 「ゆぷぷぷ、これはきょうっいくっがたりてないしょうこだね!」 「ぢ……ぢがうの……あでぃずは……あでぃずは…………」 とっさに言い訳をしようと頭をフル回転させるありす。 そんなことをしていると、ちょうど宿舎の前を長まりさと幹部ちぇんが通りかかった。 「ま……までぃ……ざ…………」 「おさにきやすくこえをかけないでねこのくず!」 「ぶぎゃっ!!までぃざあああああああああああ!!! までぃざああああああああああ!!!! ごべんざないいいいいいいいいいいいい!!!!! あやまるがら!!!ごごろをいれがえまずがらゆるじでええええええええええ!!!!」 「だまれっていってるでしょ!!」 その言葉に反応したように長まりさは宿舎の入り口までやってくる。 ありすの縋るような目を一瞥したがしかし、れいむの方を見て言った。 「れいむ、きょうはまりさのいえでちぇんといっしょにしょくじするのぜ?」 「ゆっ!そうなの!いっしょにむーしゃむーしゃしようね!」 明るい顔で会話するれいむとまりさを見て、ありすの表情が歪む。 否定すらされなかった。 一緒に苦楽を共にした仲で、思いを寄せていたまりさに、ただのゴミのような扱いをされた。 「ゆへっ……!こいつしーしーもらしてるよ?」 「どれいいかのゆっくりだからねー!ちゃんとしーしーのしかたもおしえないと……ねっ!!」 「ぶぎゃあ!!!」 看守のちぇんの一撃を皮切りに、ありすが長まりさの名を出さなくなるまで暴行を受け 『ころして』と懇願するまでレイプが続いた。 ―――――――――――――――― 「ゆっくりできないんだぜ……」 そんな台詞を口にしたのは、一般層に住まう一匹のまりさだった。 「さいっきょうっのまりさをさしおいてなんであんなやつがおさに……」 このまりさは群れが成立する前後にこの集落を訪れたゆっくり。 優秀なぱちゅりーがいるという噂を耳にし 以前に所属していた群れを抜け出してきたのだ。 が、蓋を開けてみれば自分ではない他のまりさが長に就任していた。 しかも幹部はありすとちぇん。 どういうことだ。ここで長になっているのはぱちゅりーではなかったのか? 群れに住まうゆっくりにそのことを尋ねてみると皆、口を揃えて言った。 『ぱちゅりーはこのむれをみすてた』と。 なんだそれは。ふざけるなとまりさは憤慨した。 まりさの完璧な計画では、長に就任するぱちゅりーを抱き込み 自分がその実権を握って群れを支配してやる算段だったのだ。 ぱちゅりーがいないのでは現在の長を、と言いたいところだが 長のポストに納まっていたのはなんとまりさだったのだ。 不思議と、同じ種族では番になることのないゆっくり。 れいぱーでさえ同じありすを襲うことはないのだ。 長まりさを相手にまりさが篭絡作戦を取ることなど不可能だ。 結果このまりさは、ただの一般市民として生活することを強いられた。 別段、長という存在になり群れを良くしていくという考えはない。 まりさの中にあったのは、長として一般民と奴隷を見下してやりたいという支配欲と 同じまりさ種が自分より上の地位にいることが我慢ならなかっただけである。 しかしまりさは動かずに、いや動けずにいた。 群れの中で同じような考えを持っていたゆっくりはまりさ一匹ではない。 事実、長や幹部にたてついたゆっくりはいた。 失踪したぱちゅりー派や、ただのゲスゆっくりも含めてだ。 だがそいつらは何もなしえることなく今は奴隷宿舎に収監されている。 まりさが二の足を踏んでいるところに先駆者としてどうなるかを身をもって示してくれたのだ。 今のまりさがこうして一般市民をしていられるのは、彼らのおかげと、まりさの度胸のなさに起因する。 ただ一匹で反旗を翻したところで奴隷にされるだけ。 その後は一生奴隷宿舎での生活を強いられるだろう。 それくらいの慎重さは持ち合わせていたようだ。 「ゆぅ。なんとかするのぜ……なんとか……」 まりさはぶつぶつと独り言を言いながら、今日もまた燻っている。 ―――――――――――――――― まりさが燻り続けている間に、ある事件が起きた。 それは幹部ありすの失脚と一般層のれいむの昇進。 開いた口が塞がらなかった。 何で、何で無能なれいむなんかが幹部となり、自分が一般民のままなのだ。 抗議の声を上げたかったが、幹部となったれいむをどうこうすれば、奴隷化は免れないだろう。 しかし結果として、その事件はまりさの背中を後押しするものだった。 幹部だって失脚することがある。 そして一般民が昇進することもある。 その前例があるだけで、まりさを動かすきっかけになるには十分だった。 「いまにみてるんだぜ……」 まりさはまず最初に何をすべきか考える。 そうだ仲間だ! 奴らはいつもいつも、つるんで行動している。 こちらも相応の戦力をかき集めて まずは治安維持と称して一般民をいじめているあいつらを倒せばいいんだ! まりさは歩み始める。 自分が長になり、もっともっとゆっくりしてやる! さっそく、手近なゆっくりに声をかけた。 「みょん!ゆっくりきいてほしいんだぜ!」 「みょ?まりさ、なにかようみょん?」 最初に目に付いたのはみょんだった。 まりさの中では、れいむ、ありす、ぱちゅりーは役立たずという印象があった。 身体能力を基準としているので、それはある意味正しい。 「みょんは、さいきんのおさをみてどうおもうのぜ?」 「どういういみみょん?」 みょんは露骨に警戒を強める。 「まりさはおもうのぜ!あのまりさはおさに……」 「そこまでよ!」 まりさとみょんはその声にビクッとなる。 二匹が振り返ると同じく一般層のぱちゅりーがそこにいた。 「むきょきょきょ。はなしはきかせてもらったわ!」 「な、なんのことみょん!?みょんはかんけいないみょん!!」 「ぱちゅりーにようはないのぜ!とっととうせるのぜ!!」 「むっきょっきょっきょっきょ!」 ぱちゅりーは腹立たしい笑い方と表情をして言葉を続ける。 「あらそう?じゃあぱちぇはこのことをちぇんにほうこくしにいこうかしらねぇ~?」 「みょ!?」 「ぱ、ぱちゅりー!?」 この群れは掟に対してとても厳しい。 それは治安維持部隊にも言えることなので、掟破りと認定されない限り捕まることはないが こういった密告で監視されたり、言いがかりを付けられる回数が増えたりということは多かった。 反乱を企てるまりさとしては、それだけは避けねばならなかった。 「むきょ!だいじょうぶよまりさ、みょん! ちぇんにはだまっておいてあげるから! でもそうねぇ~、ぱちぇにもいちまいかませてもらおうかしら?」 「ゆぎぎ……」 選択の余地は無い。 ここでぱちゅりーを追い払ってしまうと幹部ちぇんにこのことを報告されてしまう。 監視が付いた中で反乱の準備を進めるというのは不可能だ。 しかし、まりさの安いプライドが邪魔をして『わかった』と即答できない。 「だいじょうぶよ!けんじゃのぱちぇのちえをかしてあげようというのだもの! このはんらんはかならずせいこうするわ!むきょきょ!」 が、ぱちゅりーの中では既にOKの返事をもらったことになっているらしい。 まりさはその態度が気に食わなかったが、結局はぱちゅりーを仲間にすることを決める。 「みょ、みょんはほんとうにかんけいないよ! はんらんなんてしたくないよ!やりたければまりさとぱちゅりーでやってね!」 「むきょきょきょきょきょ!!!これだからていのうはやくにたたないのよ!!! い~いみょん?ここでぱちぇが『みょんがはんらんをしようとしてるわぁ~』とさけんだら ど~おなるかしらぁ~?」 「みょ、みょ……」 「むきょきょ!じぶんのたちばというものがわかったようね! わかったらとっととなかまをあつめてくるのよ!すぐでいいわ!」 「みょおおおおおおおおん!?」 「ぱちゅりーはさしずしないでほしいんだぜ!! まあいいのぜ。どうせいまのおさにふまんがあるゆっくりなんてうじゃうじゃいるのぜ。 とっととなかまをあつめて、とっととまりさがおさになるのぜ!」 「むきょきょ!そのときはけんじゃのぱちぇがかんぶになってあげるわ!」 「かんがえておくのぜ……みょん!とっととなかまをあつめてくるのぜ!」 「みょおおおおおおおおおおおおお……!!!!」 ―――――――――――――――― その日の夕方。 反逆のまりさの物語は終わってしまった。 「まりさをうらぎったなぁぁぁぁぁあああああ!!!!」 「むきょおおおおおおおお!!!けんじゃのぱちぇにさわるなていのうどもおおおおお!!!!」 「おとなしくしてね!!」 「つれていくよ!!」 「びゅべ!!」 「いだっ!!いだい!!やべなざい!!!」 幹部ちぇん率いる治安維持部隊に連行されるまりさとぱちゅりーを例のみょんが無表情で見ていた。 ぱちゅりーがどうこうする前に、みょんによって反乱の作戦を密告された二匹。 火薬は、発火することなく火種を消されてしまったのだ。 「まつのぜ!!」 「ゆっ!?」 「ゆゆっ!?」 その逮捕現場に現れたのは長まりさだった。 「おまえがああああああああああ!!!! おまえがいるからあああああああああああ!!!!」 「だまってねー!!」 「いだい!!ぎゅぶっ!!!」 たちまち敵愾心をむき出しにするまりさだが、幹部ちぇんによって押さえ込まれてしまう。 「ひとつききたいのぜ。そいつはおきてやぶりをしたのぜ?」 「わ、わからないよー?でも、まりさははんらんを……」 「たしかにはんらんをおこされるのはこまるのぜ。 でも、そいつらは『まだなにもしてない』のぜ」 その場にいた一同が言われてみれば確かに……みたいな表情をする。 まりさが最初に仲間にしようとした相手が戦いを嫌うみょんだったことや ぱちゅりーがたびたびみょんを脅したはいいが、しっかり首輪をつけなかったことなど あまりにザルな計画ゆえに、何もできなかったのだ。 「おきてやぶりはせいっさいっされてとうぜんなのぜ。 だけどおきてやぶりをしてないゆっくりをせいっさいっすることなどゆるされないのぜ」 「だ、だけどだけど……」 「くどいのぜ!こんどのじけんはみょんのおかげでなにもおきなかったのぜ! だからそいつらをたいほするのはおかどちがいなのぜ!」 「わ、わからないよー……」 「はなしなさい!!」 「ゆあっ!!」 ぱちゅりーが幹部ちぇんを払いのけた。 咄嗟にもう一度捕まえようとするが、ちぇんに 周囲の非難がましい視線が突き刺さっていることに気付き、動きを止める。 「ここにいるゆっくりはだれもおきてやぶりをしてないのぜ。 だからとっととじぶんたちのしごとにもどるのぜ!いいのぜ!?」 長まりさが強く言うとギャラリーやまりさ、ぱちゅりーもそそくさとその場を離れていった。 治安維持部隊もバツが悪そうに去って行く。 幹部ちぇんの中に、一つの問題を残して。 ―――――――――――――――― その事件はすぐに群れ中のゆっくりに知れ渡ることとなった。 なんだ、掟破りをしなければ大丈夫なんだ、と。 結果として、治安維持部隊のパトロールは若干ゆるくなる。 はっきりとした掟破りを見つけない限り、強く出ることができなくなったからだ。 特に責任者であり、あの場で最後まで食い下がった幹部ちぇんは素でなめられるようになった。 「れいむはただゆっくりしてるだけだよ!」 「なんにもわるいことしてないよ!はやくあっちにいってね!」 「わから……ゆぎぎ………!」 この調子である。 逆に長まりさの悪評は、当初に比べて減少する一方だった。 あのまりさは、結構まともに長をやれてるじゃないか。 奴隷ゆっくりの扱いはちょっとひどいけど、永遠にゆっくりさせてないし。 そもそも奴隷は皆、掟破りをした犯罪ゆっくりだし。 幹部ちぇんへの叱責や、幹部ありすの降格など、身内に大しても公平。 最早群れの中で、長としてのまりさを非難する材料は殆ど無かった。 ――――第四章 はおうとじんくん―――― 「ゆ?ちかくにむれがあるのぜ?」 「れいむはそうきいたよ」 長まりさと幹部れいむは自宅で食事をしている。 幹部ちぇんとはだいぶ疎遠となり、ギクシャクした関係が続いていたが まりさはれいむとツーショットであることの方が嬉しかったので、特に気にせずにいた。 「むれ……まえはこのちかくにむれなんてなかったのぜ」 「むーしゃむーしゃ、でも、かりにいったどれいがたくさんのゆっくりをみたっていってたよ」 「むーしゃむーしゃ、ゆーん……」 そもそもこの群れは、このあたりに群れがなかったから ぱちゅりーを中心にゆっくりが集まっていったというのがきっかけで生まれたのだ。 この期に及んでぱちゅりーのことを思い出したまりさは少しイラッとした。 「むれがあるかどうかのかくにんを、どれいにまかせるわけにもいかないし……」 奴隷ゆっくりは、行く当てがないことが最大の鎖となっているのだ。 お飾りを傷つけられたことで、普通のゆっくりには侮蔑される。 だからこそ無法地帯の群れの外よりも 曲がりなりにも生きていけるこの群れに留まる他ないというシステムである。 奴隷が遭遇したゆっくりに殺されては調査にならないし まかり間違って群れに拾われて亡命でもされてしまえばそれはそれで情報が帰ってこない。 「まりさがちょくせついきたいけど、おさがむれをながくあけるわけにもいかないのぜ」 「だったら、ちぇんにいかせたらどうかな?」 「ゆ?」 まりさはこの場に姿を見せなくなっていたちぇんのことを失念していた。 「ゆ!そうなんだぜ!ちぇんはあしがはやいからちょうどいいのぜ!」 「あ、でも、ぱとろーるのほうはどうするの?」 「それこそまりさがやればいいんだぜ。いつものことなのぜ」 「ゆ!そっか!」 問題の解決をみた二匹は、さっぱりした表情で会食を続けた。 ―――――――――――――――― 「と、いうわけでちぇん。ちょうさをたのむのぜ」 「……わかったよー」 若干投げやりな返答を返す幹部ちぇん。 長まりさとの間にできた軋轢は今も元には戻っていなかった。 「ちぇん!これはじゅうようなしごとなのぜ! そんなやるきのないことではつとまらないのぜ!」 「だったらちぇんにやらせないでほしんだよー……」 「ちぇん!!!」 「わかった、わかったよー。おおごえをださないでねー」 長まりさの人気に反比例し、幹部ちぇんの評判は下がる一方だった。 元々治安維持など皆に好かれるような仕事ではない。 以前に好き勝手振舞っていたこともあり、ちぇんは群れで孤立しつつあった。 例の反乱未遂事件から、新しい掟破りが出なかったのは幸か不幸か。 「どれいがたくさんのゆっくりをみたのはあっちのかわったもようのきがはえてるほうこうなんだぜ。 ちぇんは、とりあえずいけるところまでいって、ゆっくりがいなかったかみてくるだけでいいんだぜ」 「わかったよー」 ちぇんは嫌々ながらも、調査に出発するのだった。 ―――――――――――――――― ちぇんは群れの外で、教えられた方向に向かって跳ねていた。 「まりさ……」 出会ってから、どれくらいだろう。 ありすとまりさ。 仲良くなったきっかけはもう思い出せない。 だけど、今も仲良くやっているということは絶対にない。 ありすは、使い捨てられた。 ちぇんは、まず最初にそれが納得できなかった。 確かにありすの素行は悪かったかもしれない。 しかし、その結果、あんな状態にするようなものだったのだろうか。 『どれいのどれい』。まりさはそう言った。 それは本当に、友達と思っていた者に対する仕打ちなんだろうか。 自分も、悪いことをすれば奴隷宿舎に容赦なく放り込まれるのだろうか。 ほんの少しでも、情けをかけるという選択肢は無かったのか。 「わからないよー……」 それに、自分も途中までは気付かなかったのだが ありすは、まりさのことが好きだったんじゃないのだろうか。 まりさには、感情というものがないのか。 ただ、是か非かの選択だけで生きているのだろうか。 ちぇんは、なまじまりさと仲良くしたいと思っていたが故に まりさの仕打ちが、一種の裏切り行為のように思えてならなかった。 そして最後に思う。 まりさは、本当に長にふさわしいゆっくりだったのだろうか。 ―――――――――――――――― 日が高くなった頃。 「べつに、だれもいないんだねー……」 休み休みとはいえ、朝からずっと走り続けても誰とも会うことは無かった。 そう言えばまりさは言っていた。これは奴隷から聞いた話だと。 それを思い出したちぇんは無性に腹が立った。 なんだ、ちぇんやありすにはあんなことしたくせに 奴隷の言うことは無条件に信じるのか。 「かえろう」 ちぇんが身を翻したその瞬間だった。 「ゆ?みかけないゆっくりがいるよ!」 「えっ……?」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆ、ゆっくりしていってね?」 ―――――――――――――――― ちぇんは、一匹のまりさに案内されながら道すがら事情を聞いていた。 「ゆーう、じゃあちぇんのいたほうにむれがあるんだね!」 「そうだよ。むれができてからだいぶたつけど、しらなかったの?」 「まりさはこのあたりでうまれたゆっくりだよ! だからあんまりとおくへいったことがないんだよ!」 「わかったよー」 このまりさは狩りこそしているものの、さほど活動的な性格ではなかったようだ。 「まりさはそっちのむれにいるの?」 「ゆぅ。ちょっとちがうよ」 「ちがう?」 「たしかにまりさのおうちのまわりにはたくさんのゆっくりがいるよ。 でも、まだおさがいないんだよ」 「え…」 どこかで聞いた話だった。 「そ、そのむれに、おさはいないの?」 「ゆーう。まりさはぱちゅりーがおさになってくれればいいとおもってるんだけど なんか『おさはゆっくりできないわあああ』っていってやってくれないんだよ」 「わ、わかるよー……」 「ゆ?ちぇんはぱちゅりーのことがわかるの?」 「わかるよー……わからないけど、わかるよー……」 「ゆぅぅ???」 能天気なまりさはちぇんの言うことが理解できず、困惑した。 ―――――――――――――――― 「あいかわらず、おおきなおうちにすんでるんだねー……」 まりさと別れ、ぱちゅりーの自宅と思しき『おうち』にたどり着く。 言われなくても分かった。 このあたりで最も大きく立派な家。 ちぇんが、居住者に話をするため声をかけようとしたそのときだった。 「わきゃりゅよー!」 「ゆひゃ!!」 『おうち』から飛び出してきたのは一匹の子ちぇんだった。 ちぇんの横を通り過ぎてゆく。 「むきゅううう!!おとなしくしないとだめじゃないのおおおおお!!!」 続いて出てきたのはぱちゅりーだった。 どうも先ほどの子ちぇんの親らしい。 「むきゅ?」 「ひさしぶり……なんだねー……」 「むきょ……むきょ………」 「あいかわらずなんだねー。どうしてこんなことしてるの? わからないよー……」 「むきょわあああああああああああああ!!!!!!」 かつて険悪な仲であったまりさの腰巾着であったちぇん。 その偶然の再会にぱちゅりーは絶叫した。 対してちぇんは、むしろやっぱりという状態で冷静だった。 ―――――――――――――――― 「やっぱりまりさはおさになったのね」 「そうなんだよー……」 ぱちゅりーの自宅で、ちぇんはかつて敵であったぱちゅりーと話をしている。 「むっきゅんむっきゅん。おかーしゃん、あんまりゆっくりしてないちぇんね」 「むきゅ!?しつれいなこといわないの!」 「べつにいいんだよー。おちびちゃんのいうことだからねー」 そう、敵であったのはかつての話だ。 今は敵対する理由もないし、むしろ向こうの群れではたびたび名が出てきたので ちぇんにとってはさほど久しぶりという感じはせず、不思議な気分だった。 「そういえば、ちぇんはなにしにここにきたの? かんぶになったんでしょ?」 「……ちぇんは、まりさにいわれてむれがあるかさがしにきたんだよー。 でも、ぱちゅりーは」 「む、むきゅ!?ぱ、ぱちぇはおさじゃないわよ!?」 「わかってるよー……。ぱちゅりーはぜったいにおさにならないんだねー……」 「むっきゅん……」 ぱちゅりーは長同士会談の場を設けよう、などと切り出されるのではないかと狼狽した。 しかし、ちぇんにはそういうつもりがないことが分かり、胸をなで下ろす。 「まりさはげんき?」 「………。げんき、だよー」 「むきゅ?そういうちぇんはさっきからあまりげんきがなさそうね」 「いろいろあったんだよー……」 「……?」 ぱちゅりーが首をかしげ、間が空いた時だった。 「ちぇん!!まりさのちぇんがなんのようなの!?」 「え?」 「む、むきゅ!!ちぇん!だいじょうぶよ!だいじょうぶだから!!」 「ぱちゅりーはちぇんがまもるよー!!!」 ―――――――――――――――― 「ごめんねだよ、ちぇん……」 「むっきゅ!いきなりらんぼうするのはいけないわ!」 「いいよぱちゅりー。ちぇんはきにしてないから」 かつての敵対者であった幹部ちぇんが自宅にいれば驚くのも無理は無い。 一悶着あったが、子供がいることと、ぱちゅりーがなだめたことで何とか場は落ち着いた。 「おとーしゃん!おとーしゃんとこのちぇんはどっちのほうがはやいのー?」 「わからないよー。ちぇん(自分)もはやいけど、ちぇん(幹部)もはやいとおもうよー」 ぱちゅりーは子供を連れて奥へ入っているようにちぇんにすすめた。 最初は、敵対していたちぇんと一対一にすることを危険だと言ったが ぱちゅりーは決して折れなかった。 最終的には、子供たちを放っておくのはよくないと言う意見で なんとかちぇんも納得した。 「そういえばぱちゅりー、ちぇんといっしょになったんだねー」 「むきゅきゅ。なんだかんだでうまがあってね」 かつてはぱちゅりーだけに注目していたため断言はできないが あのちぇんと特別仲が良かったような記憶は無い。 「ちょっとはなしがながくなりすぎたわね。 きょうはとまっていくかしら?」 「……いいの?」 「だいじょうぶよ。ちぇんいっかいぶんのごはんさんくらいはあるから」 「そ、そういうことじゃなくて……」 「それに、このままちぇんをおいだしたりしたら おさまりさになにをされるかわからないしね、むきゅきゅ」 「ちぇんたちはそんなこと……!」 言い返そうとして、ハタと気付いた。 確かに、どうだろう。 かつての自分達なら間違いなくぱちゅりーの命を狙っただろう。 だが、今ならどうだ? 少なくとも自分は、戦争だ何だという話になれば反対するだろう。 まりさは、無条件にこの集落に群れの戦力を持って戦争を仕掛けたりするだろうか? いや、しないはずだ。 今のまりさは正しいことと間違ったことをきちんと考えて判断できる。 そう、変わったのだ。自分も、まりさも。 ただの一ゆっくりとして悠々自適に暮らしていた自分たちと 長と、幹部という立場に立たされた自分は違う。 だがありすは変わらなかった。 幹部という地位を得たことで成長せず、ただの一ゆっくりのままでいたから あんな状態まで身を落としていったのかもしれない。 「どうしたの?ちぇん?」 「ゆっ!?」 ぱちゅりーに顔を覗き込まれて思わずビクッとなってしまうちぇん。 そうだ。まずい。 まりさは変わった。 しかし、ここにあの憎きぱちゅりーがいると知ればどうなるのか? 昔の敵愾心を取り戻し、私怨での戦いを仕掛けてしまうのではないだろうか? 駄目だ。それを許してはいけない。 今、この集落にぱちゅりーがいることをまりさに知られてはいけない! 「ほんとにだいじょうぶ?げんきがないならもうなんにちかやんすでいく?」 「ゆっ!?い、いいよ!!ちぇんはきゅうようができたよ!!かえらないと……」 「むきゅ!?なにいってるの!?もうすぐひがおちるわよ!! むれまでどれほどのきょりがあるかしらないけど、でていくのはぱちゅりーがゆるさないわ!!」 「でも……でも………」 「なにをあせっているのかしらないけど、だめ。 いまいそいでかえったら、その『きゅうよう』とやらもはたせなくなるわよ」 「わ、わかったよー……」 ちぇんはなんとか落ち着きを取り戻したが その日、食事をしても、談笑しても、逸る気持ちを抑えることはできず 日没後も早く朝にならないかと、なかなか眠ることができなかった。 ―――――――――――――――― 翌朝、ちぇんはぱちゅりー一家に見送られていた。 「じゃあね、ちぇん」 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりちてってにぇ!!」」」 「ゆっくりしていってねー!」 ちぇんは慌ただしく集落を去る。 一晩中、自分がどうするべきかを考えた。 最初は群れなんて無かったと報告してしまおうと思った。 それでは一時しのぎにしかならない。 それに、虚偽の報告をしたことがばれるのは拙い。 次はぱちゅりーにそれとなく群れを出て行ってもらうよう説得することを考えた。 それは無理だ。 以前のぱちゅりーと違い、今はちぇんとその家族がいる。 一人で抜け出すならまだしも、身体の弱い赤ゆっくり達含み 子ぱちゅりーを連れての引越しなど不可能に近い。 できるできない以前にぱちゅりーが納得しないだろう。 最後に、ぱちゅりーにいっそ全てを話してしまおうとも思った。 本当のところ、話す直前まではもっていったのだ。 だが、言い出せなかった。 ぱちゅりーが子をなし、幸せを享受しているのを見て それを壊すようなことを言い出すことができなかった。 本当は、最悪の事態を回避するためにはぱちゅりーに言うべきだったのだが。 ちぇんは、決断することができなかった。 選択することから逃げた。 そうだ。ぱちゅりーがどうなったところで知ったことか。 戦争が起きたからって知ったことか。 幹部のちぇんは、群れの幹部として、ゆっくりしてやる。 そう開き直ったちぇんは、事実をありのままに報告することに決めた。 長が、戦いを望んだならそれでいい。 もしそれで群れが多大な被害を受けたところでそれは長の責任だ。 ちぇんは悪くない。 むしろきちんと仕事をし、虚偽を交えずに正しい報告をした優秀なゆっくりだ。 あくどい笑みを浮かべて自分の群れへ走るちぇんの目は、少しだけ赤くなっていた。 ―――――――――――――――― まりさは自宅で悩んでいた。 ちぇんの報告によればこうだ。 1.集落はあった。 2.失踪したぱちゅりーが住んでいた。 3.長が不在である。 4.故に、どういう性格の群れになるか未知数である。 以上。 「ゆーん……」 ちぇんにとっては少々意外だったが まりさはぱちゅりーの名を出しても感情的にはならなかった。 しかし実のところ、まりさは開戦する気満々である。 曰く、その集落は危険である。 まりさの下した判断だった。 そしてもう一つ、まりさが悩んでいるのはそちらの問題だった。 ――――このまま、ぱちゅりーを生かしておくのは拙い。 そのことを聞いたちぇんは涼しい顔をしていた。 わかったよーと冷めた口調で言うと自宅へと帰っていった。 ちぇんは、変わったのだ。 まりさの友達から、ただの長と幹部の関係へと。 それはぱちゅりーに対しても同じ。 どうなったところで知ったことか。 ちぇんは全てに対して投げやりになっている。 考えることを放棄したからだ。 そんなちぇんの考えなど露知らず、まりさは最終的な決定を下す。 「まりさは、せんっそうっするんだぜ!!!」 ―――――――――――――――― 次の日早速、開戦については群れのお触れとして話された。 「あいてのむれは!まだむれのかたちをしてないんだぜ! だから、いまのこうきをのがすてはないのぜ! そしてよりにもよって、こちらのむれのことをみすてたあのぱちゅりーが あちらのむれにすんでいるんだぜ!」 長まりさはあえて例のぱちゅりーの名を出した。 今の一般層では、ぱちゅりーよりも長まりさの人気が上回っていた。 まりさの治世に満足している一般層にとってのぱちゅりーは 群れの誕生の時、無用な混乱をもたらした諸悪の根源という風潮が強い。 「それに、おさのいないむれなんてむれじゃないんだぜ! おきてもない!たくわえもない!なにもない! まりさのむれのゆっくりよりかずもすくない! そんなむれのれんちゅうなんて、いくらでもころしてかまわないのぜ! いのちごいするやつだけたすけて、どれいにしてやればいいのぜ! いまのどれいゆっくり! これからつかまえるどれいはぜんぶどれいのどれいなのぜ! たくさんつかまえればすこしはゆっくりさせてやってもいいのぜ! おかざりをきずつけるなんていわず! そいつらのめのまえでびりびりにやぶりすててやればいいのぜ!」 一般層、奴隷、上流。 全てのゆっくりが気炎を上げる。 この群れに、怠惰なゆっくりは少ない。 掟が厳しいから? 環境がいいから? 犯罪ゆっくりが奴隷化されるから? 否、そうではない。 長となったまりさの、そのアグレッシブな気質に 全てのゆっくりが引っ張られているからだ。 長の自宅の前でゆっくりを率いるまりさは『覇王』となるべく道を歩み始めた。 ―――――――――――――――― 「ぱちゅりー、やっぱりいっちゃったみたいだよ」 「むきゅう……だめだったのね……」 「おかーしゃん、どうしたの?」 「なんでもないのよー……」 「むきゅきゅ!」 ぱちゅりーとちぇんの夫妻は、自宅で気落ちしていた。 「どうして、こうなっちゃうんだよー。 わからないよー……」 「むっきゅん。ぱちぇはわかるわ」 「わかるの?おしえてほしいよー」 「ぱちぇたちは、ゆっくりなのよ。 だからこうなっちゃうのよ」 「わかりたくないよー……」 「しかたないわ。もう、ぱちぇも、みんなも……」 ―――――――――――――――― 長まりさは、開戦の日を二日後と定めた。 さすがに宣言してその日に開戦というのは無理があったからだ。 だが、その判断は結果的に間違いだった。 「わっわがらないよおおおおおおおおお!!!!」 「なにごとなのぜ!?」 「わがらない!!わがらないよおおおお!!!!」 「おちつくのぜちぇん!!なにがあったか、はっきりいうのぜ!!」 「ちぇんたちのむれのゆっくりがおそわれてるよー!!!!」 ―――――――――――――――― 「じねええええええええ!!!!」 「んほ!!んほ!!んほおおおおおお!!!! ありすにすっきりされたいゆっくりはだれかしらあああああああ!!!」 「でいぶおうぢがえるうううううう!!!!」 「おまえなんかにやられないみょん!!!」 「まりささまのけんでころしてやるのぜええええええええ!!!」 集落の広場は、血戦場と化していた。 戦闘員と非戦闘員の振り分けもままならず 個々に迎撃に当たっているまりさの群れのゆっくり達は少しずつだが押されていた。 「みんなおちつくのぜ!!!きいてるかなのぜ!!!おちつくのぜ!!! みんなまりさのもとにあつまるのぜ!!!!」 戦場に出た長まりさは間断なく集まれ、集まれと叫び続ける。 その言葉に、長のまりさが何とかしてくれると思い込んだ集落のゆっくりが 確実に集結していった。 非戦闘員は長まりさの横を通り過ぎてゆく。 戦闘員はまりさの指示を仰ごうと集まってくる。 特別な工夫は無い、ただの密集戦法だ。 「みんな!!あつまってたたかうのぜ!!!あんなくずどもにまりさたちはまけないのぜ!!! がんばるのぜ!!!しにたくなかったらたたかうのぜ!!!」 ゆっくりの戦いは文字通りのぶつかり合い。 奇襲の影響でバラバラに各個撃破され、劣勢を強いられたまりさの群れだが 固まって戦うことで防御力が飛躍的に伸びていた。 陣形とも呼べないつたない戦法だが ただ適当に向かってくるだけの敵に対しては十分な効果がある。 「みょん!?えださんがおれたのぜ!?まりさのをつかうのぜ!」 「だいじょうぶだみょん!『はくろーけん』がなくってもこんなやつらにまけないみょん!」 「ちぇん!あぶないのぜ!」 「だいじょうぶだよー!」 そして何より、味方がすぐ近くにいるのは心強い。 自然、見知った仲のゆっくりがチームとなって戦うことで士気を保っていた。 「みんな!ぶじなのぜ!!」 「れいむはだいじょうぶだよ!!」 「まりさだって!!」 「じゃあさいごに、しょあくのこんげんをしまつしにいくんだぜ!!」 「ゆっゆっおおおおおおおお!!!!」 ―――――――――――――――― 「まちなさい!!けんじゃのぱちぇをおいてどこへいくき!!!」 群れのあった場所から程近く。 敵本陣……ではなく、勝利の報告を待ってのんきに食事をしていたぱちゅりーがいた。 「ばりざおうぢがえるううううううう!!!」 「どぼじでごんなごどにいいいいいいい!!!」 「むきょおおおおおおおお!!! どぼじでどいづもごいづもやぐだだずなのおおおおおおお!!!???」 この戦争を吹っかけたのは 例の群れで長候補ではなかった自称『もりのけんじゃ』のぱちゅりーだった。 ぱちゅりーに同調したわけではない、ただ自分の欲求の代弁者についてきていただけのゆっくりに リーダーを守るという考えなどなく、劣勢と見るや否や皆散り散りに逃げ去っている。 「けんじゃのぱちぇの『さくっせんっ』にまちがいはないのよおおおおお!!!! ぜったいにかてるからたたかってこいこのぐずどもおおおおおおおお!!!!」 ある種当然だが、ぱちゅりーの指示に作戦などという物は一片たりとも含まれてはいなかった。 ただ戦って、勝ってこい。そう指示しただけで何の工夫も無い。 加えて、あの集落からぱちゅりーについてきたゆっくりは 自分さえ得をすればそれで良いというゲスか、ゲス寸前のゆっくりの集まりなので 死力を尽くして戦うといった殊勝な心がけは無い。 前線に積極的に出たのは、最強という妄想に取り付かれた勘違いまりさや 適当に味方にまぎれて武勲を横取りしてやろうと目論んだ戦う気の無いみょんが中心である。 「さあ、あくのおやだまがいたのぜ!!」 「むっきょおおおおおお!!!???」 戦線を押し戻す、どころか押し切ってしまった長まりさ達はリーダーぱちゅりーの前に集団で現れた。 「おさ!さっさとそのぐずをころしてね!!」 「すぐでいいよ!!!」 「そいつはどれいにするかちもないよ!!!」 「わかってるのぜ」 怒りに震えるせいでかえって冷静な長まりさは静かにぱちゅりーの前に踊り出る。 「む、むきょ!?ぱ、ぱちぇはだまされてたのよ! げすなまりさがこのむれにいれてもらおうってぱちぇをつれだしておいて かってにせんっそうっをはじめたのよ!! そ、そうよ!ぱちぇはわるくないわ!!わるいのはにげたまりさよ!! いまからおえばつかまえられるから、ぱちぇをたすけてあんないさせなさい!!」 「…………」 まりさは何も言わなかった。 ぱちゅりーはその沈黙をいい方向にとる。 「む、むきゅ!しゅぼうしゃのまりさはあっちにむかったわ! いまからおいかければまだまにあうわ!!はやくいきましょう……ぶげぇ!!!」 ぱちゅりーがまりさから目線を外した瞬間に、木の枝を後頭部から眉間に向かって刺した。 中枢を外しているため、絶命はしていない。 「どぼ……じで…………」 「みんな!こいつはどれいにするかちもないのぜ!! だけどらくにころしてはいけないのぜ!! こいつはこのまま、むれのあきやにおいておくから、みんなのすきにするのぜ!!」 「「「ゆー!」」」 「ただし、こいつにたいしてはおきてはむししていいのぜ! みんなでこらしめてから、まんぞくしたらえいえんにゆっくりさせてもいいのぜ!! ただし、できるかぎりくるしめてやるのぜ! こいつに、こんなことをしたことを、かならずこうかいさせてやるのぜ!!」 「「「ゆおー!!!!」」」 ―――――――――――――――― 戦闘が終わって、群れの片付けが始められた。 まりさの宣言どおり、戦争の首謀者であるぱちゅりーは空き家に放り込まれ 戦災孤児や、番を失ったゆっくりの嬲り者にされている。 「ゆ、おさどこへいくの?」 集落の外へ死体を運び出していたれいむに呼び止められる。 「ちょっと、ようじができたのぜ。ついでにかりもしてくるからまってるのぜ」 「ゆ?そうなの?いってらっしゃい!」 「ああ、いってくるのぜ……」 本当は長は税収で食事をとっているので狩りなどする必要など無いのだが 一般層のれいむにはそれがおかしいことに気付けず、そのまま長を見送った。 ――――最終章 おさはゆっくりできない―――― 「また、にげるのぜ?」 「むきゅ!?」「ゆっ!?」「ゆゆぅ!?」 長まりさは、とある番と対面していた。 「まりさ……!」 「ぱちゅりーはちぇんがまもるよー!!」 「ゆぁぁぁ………!!」 「こわいよぉぉぉ………!!」 ぱちゅりーとちぇんの一家は、例の群れを離れて移動をしていた。 それに追いついたまりさは木の枝をくわえて一家を威嚇する。 明らかな戦闘体勢に緊張が走る。 その状態のまままりさが静かに口を開く。 「おまえだけは……おまえだけはゆるさないのぜ……」 その言葉を若干予想していたちぇんが、すかさず反論する。 「ちがうよ!あのたたかいにぱちゅりーはかんけいないよ! いいがかりをつけないで」 「ふざけるんじゃないのぜっ!!!!!」 「ゆぴっ!!」「ゆひぃぃぃ!!」 先程とは対照的に、大声で叫ぶまりさ。 子供達は恐怖のあまり、おそろしーしーを漏らしてしまう。 「たたかいがおきたのもっ!!! たくさんのゆっくりがしんだのもっ!!! ぜんぶおまえのせいなのぜ!!!!」 「ちがうよ!!ぱちゅりーはへいわをねがって」 「そんなことはわかってるのぜっ!!!!!」 あまりと言えばあまりの言い分に、ちぇんもぱちゅりーも呆気にとられる。 このまりさは、いったい何に対して怒っているのだろうか? それに対し、まりさの本気の想いに感化されたぱちゅりーは口を開いた。 「ぱちぇはただ、ゆっくりしたかっただけなの。 どうしてそんなにあらそおうとするの? みんなでゆっくりできたらそれでいいじゃない! ゆっくりのむれに、おさなんていらないのよ! つよいゆっくりがいて!かしこいゆっくりがいて! みんなびょうどうになかよくゆっくりすることがどうしていけないの!? ぱちぇはおさになんてなりたくなかった! どうしてみんなそれをおしつけるの!? たすけがほしければいつでもたすけるわよ! ぱちぇがおさにふさわしいって、ようするにいやなことをおしつけたいだけでしょ!? みんなかってよ!!だからぱちぇもかってにするのよ!! みんなのやっているとおり、ぱちぇがすきにゆっくりしてなにがわるいのよ!!!!!」 ぱちゅりーは抱え込んでいたものをまりさに吐き出した。 しかし、まりさはそんな悲痛な叫びを鼻で笑った。 「なにがおかしいのよ!!」 「ぱちゅりー、ちぇんいがいのゆっくりのことほんとうにたいせつにおもってるのぜ?」 「むきゅ……!?」 「ぱちゅりーは、ほかのゆっくりのことをみくだしてるのぜ!」 「そ、そんなことは……!」 「じゃあなんで『たすける』なんていうのぜ? ぱちゅりーはやさしいふりして ほかのゆっくりをゆっくりさせてやってまんぞくしてるだけなのぜ!」 「ちがうわ!!」 「ちがわないのぜ!!!たすけられたら、またたよってしまうのはとうぜんなのぜ!!! たすけてたすけてたすけて……いちばんじゅうようなときにみすてるのぜ!!! いっしょうめんどうみるきがないなら!たすけるひつようなんてないのぜ!!! ぱちゅりーはやさしくするなんていうけど、それはただのあまえなのぜ!!! じりきでゆっくりできないゆっくりなんていきているかちないのぜ!!! いっしょうおちびちゃんやっていられればくろうしないのぜ!!! そんなやつらがほかのゆっくりをゆっくりさせてやることなんてできないのぜ!!! おまえはそうやって、じりきでゆっくりできるゆっくりすらだめにするのぜ!!! あのむれがむのうなゆっくりにしはいされたのはとうぜんなのぜ!!! おまえがすべてのゆっくりをなにもできないおちびちゃんにかえたせいなのぜ!!! おさになるきがないなら!!!さいしょからじぶんだけでいきていればいいのぜ!!!!!」 ぜぇぜぇと荒い息をしながら話を終える。 ぱちゅりーは、大きなショックを受けていた。 自分は皆に優しく生きて。皆に好かれて。 自分は正しい行いをしているものだと思っていた。 なのに。 「まりさのはなしはわかったよー」 ちぇんが二匹の考えを遮るように言う。 「だけどぱちゅりーをころさせるわけにはいかないよ。 ちぇんはばかだからどっちがただしいなんてわからないよー。 でも、いのちをねらわれたらていこうするのはとうぜんだよ。わかってねー」 「……おまえがいいしょうこなのぜ。 ぱちゅりーはともかく、ちぇんがぜんりょくでにげれば まりさはおいつけないかもしれないのぜ」 「まりさ……!」 「ちぇんはそれでいいよー。 まりさのいうとおり、ぱちゅりーはいっしょう、ちぇんといきてくれるからねー」 まりさが木の枝を構えなおす。 「ぱちゅりーをいかしておいたら、またろくでもないむれができるんだぜ。 そんなげすをつくりだすぱちゅりーをみのがすほど まりさはおろかじゃないんだぜ」 「……ちぇんは、ひとつだけごかいしてたよー。 まりさは、りっぱなおさになってるよー」 「ほめたからっててごころはくわえないのぜ」 「わかってるよー」 西日の差し込むとある森林で、道を違えたゆっくりが殺しあう。 それは、ゆっくりにとって日常茶飯事に見られる光景。 自身の中身をその場に散らしたのはどちらなのか。 飛び散ったそれは逢魔が時に彩られ、血のように、赤く見えた。
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関東にあるフィールドを紹介します。 あまりにも数が多いので サバゲーる様、トイガンJP様にて 検索した方が早いです… アウトドア デザートストーム川越 http //www.desertstorm-kawagoe.com/ (埼玉県川越市) 営業時間 昼間9 00~17 00、夜間19 00~0 00 定休日 不定期 利用料金 平日 1人3,000円 土日祝日 1人4,000円 夜間 1人2,500円(+全員で照明費2,500円) グランドスラム http //www.be-max.co.jp/ (茨城県潮来市) 営業時間 9 00~(24時間営業) 定休日 特になし 利用料金 平日 全員で5,000円 土日祝日 全員で15,000円 (土日祝日に30人参加ならば1人500円でOK) さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト(SPF GAME FIELD) http //www.lodestone.co.jp/index.html (神奈川県相模原市) 営業時間 9 30~16 30(土日祝日・平日夏季9 00~17 00 定休日 毎週木曜日 ※細かく設定されているため、ホームページで要確認 利用料金 入園料1,000円+フィールド料金2,000円 インドア 埼玉トリガートーク http //trigger-talk.com/index.html (埼玉県入間郡三芳町) 営業時間 10 00~22 00 定休日 毎月 第一火曜日・第三火曜日 利用料金 細かく設定されているため、ホームページで要確認 スプラッシュ(バトル・レンジ) http //splash-bb.com/splashmain/ (千葉県千葉市) 営業時間 9 00~17 00 定休日 利用料金 細かく設定されているため、ホームページで要確認